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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第419号2021.2.23配信分
●軽自動車中心のパースペクティブを語ろう
スズキは2月24日、鈴木修会長が退任する人事を発表した。91歳、44年前の
1977年以来保持し続けた代表権も譲り渡し、6月の株主総会において相談役に
退く。高齢を考えるとよくぞ大企業のトップとして指導力を発揮し得たと感心
するが、業界最高齢にして個性溢れるキャラクターが現役を去ることになる。
去る2月19日にはホンダの社長交代人事が明かになったばかり。2015年6月
前任の伊東孝紳氏(現相談役)の指名により、伝統でもあった本田技術研究所
社長経験なしの抜擢人事で社長に就任して6年。まだ61歳の八郷隆弘社長から
59歳で研究所社長経験者の三部(みべ)敏宏専務に引き継がれる。本来の姿に
戻った観もあるが、一方で倉石誠司副社長(62歳)は留任となる。
いずれもなんとなくドタバタした印象の残るトップ交代劇だが、新型コロナ
ウィルス(COVID-19)禍で世界中が足踏み状態にある中での”代わるべきタイ
ミングでの必然”とポジティブに考えれば絶妙と言えなくもない。
本メルマガ『クルマの心』では、このところ複数回にわたってホンダの国内
四輪事業でシェア6割に達している軽自動車に注目してきた。その最新モデル
にしてプラットフォームを始めとするアーキテクチャーを一新しながら、外板
は一部を除いてキャリーオーバーとするユニークな手法を採りつつ、6速MT
モデルをラインナップしたRSが話題となったN-ONE。もはや軽自動車と
は軽々に言えなくなった価格設定との声が聞こえるようになった一方で、セー
ルスが好調と聞いていたN-BOXを筆頭とするホンダの軽自動車事業は赤字
なのだという。ホンダが足元で抱える事情も漏れ伝わってきた。
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