ドクター畑地の診察室78.2021.2.28.
現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。
世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信!
https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/
三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる
現在、松阪市民病院統括副院長兼呼吸器センター長
診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当
https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php
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花粉症の季節がやってきた
世間で“花粉症、花粉症”と言われ出したのは、ちょうど私が高校生の頃でした。幼少時よりひどいアレルギー体質で、通年性のアレルギー鼻炎に罹患していた私は“今更、花粉症じゃないだろう”といつも思っていました。花粉症のシーズンのみならず、年中鼻水が出ては鼻づまりに悩まされる事が日常茶飯事で、そういった症状は一旦起こると少なくとも2 、3日は続き、著しく生活の質が低下していました。したがって毎年春先に花粉症に悩まされる人がいるといっても、私にとっては年中無休でそのような症状で悩んでおり“筋金入りのアレルギー体質”だった私にとっては、人々が言い始めた“花粉症”と言う概念は、言葉の表現は悪いですが遅れてやってきた新参者のような響きであり“今さら関係ないや”と感じていました。
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