日銀の持続可能緩和策を探る
「コロナパンデミックで長期化不可避」
日銀がジレンマに直面しています。すでに異次元の大規模緩和をし、副作用まで指摘される中で、新型コロナへの対応で追加緩和が期待されるようになったためです。新型コロナの短期収束に失敗し、コロナとの共生を余儀なくされたため、国民が集団免疫を獲得するまで、長期間コロナが経済の重しになります。このため、この3月の決定会合で、長期戦に対応する持続可能な形を検討することになりました。
もともとが2年で2%のインフレ達成を目指す「短期決戦型」の大規模緩和でスタートしたのですが、2年での目標達成はおろか、8年経ってもゴールが見えません。金融緩和はそのたびに「追加」され、足元では量的質的緩和付きYCC(イールドカーブ・コントロール)に至りました。そこへコロナの発生でさらに金融緩和策の追加、長期化を余儀なくされようとしています。
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