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今市太郎の戦略的FX投資
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2021年3月4日号
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ヒンデンブルグオーメン14か月ぶり点灯に市場がざわめく理由とは
ヒンデンブルグオーメンが14か月ぶりに点灯することと
なりましたが、市場がこれに取り立ててざわめき始めて
います。一体何がそんなに心配なのでしょうか。
ヒンデンブルグオーメンとは1937年に米国で起きた
ヒンデンブルク号という名称の飛行船の爆発事故にちなんで
つけられた不吉な予兆を示す言葉で点灯から1か月以内に
5%以上の暴落が起きる可能性がきわめて高いという
ものです。この指標ははるか昔からあったように思われます
が2014年に54歳で交通事故死した盲目の数学者、ジム・
ミーカが考案したものですからそれほど歴史のあるものでも
ありません。
このヒンデンブルグオーメンの点灯条件は4つ設定されて
います。
1)ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄
と52週安値更新銘柄の数が共にその日の値上がり・値下がり
銘柄合計数の2.2%以上
2)NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている
3)短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス
4)52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超え
ない
ということでまさに足元の相場状況がそれにマッチすると
いうわけです。
これが点灯しますと、株価が5%以上下落する可能性はほぼ
77%となり、パニック売りが加速する可能性が41%、
株式市場が重大なクラッシュを引き起こす可能性が24%
あると言われています。
■市場が気にするのは昨年1月27日も点灯したこと
このヒンデンブルグオーメンの的中率はといいますと、
2018年のトランプ政権時には10回も点灯しており、
同年2月のVIXショックで相場が大きく下落した時
やさらに同じ年の10月の大暴落の前にもしっかり
点灯しています。2019年は2回ほどの点灯ですが
いずれもトランプ米大統領が対中追加関税の発動を
表明して株価が下落した気味の悪い実績を残して
います。
市場がもっとも気にしているのが2020年1月27日
に点灯後、NYダウは2月初旬に史上最高値をつけた
あとご存じのとおり新型コロナウイルス感染拡大で
みごとに月内に5%以上の下落となり、さらに3月
16日に大暴落を喫することとなりした。
時はちょうど昨年と同じ3月ですから嫌な気分しか
しないのもよくわかる話でありまして、さすがに恐怖
指数だけで売りに回るわけには行きませんが、来週には
本邦ではメジャーSQを控えているだけに多くの市場
参加者が取り立てて心配するのもわかる状況です。
まあこの手の話は市場に十分行きわたっている場合には
ほとんど起こらないことが多いわけですが、レイダリオ
も足元の状況はリーマンショック前を超えるバブル状態
であることを指摘していますからおかしくなるならいつ
でもどうぞという状況であることも間違いありません。
とにかく注意するに越したことはなさそうな時間帯と
いえます。ここ数日のNASAQ市場の崩れ方を見て、
すでにBIG TECH SHOCKが到来するのではないかと
いう悲観的な見方も広がりを見せています。FRBと米国
イエレン財務長官がカネをバラまいているうち、さらに
ロビンフッダーが追加の1400ドルの給付金を株式市場に
レバレッジをかけて投入しているうちは暴落は来ないと
いう楽観論ももちろん飛び交っていますが、どちらが
正しいかは全く判りません。一応はこの1か月あまり
ご注意いただきたいと思います。
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