■睡眠と食事について
起きたら水を飲むことだ。睡眠中に水分を失うから朝起きたときは、
脱水症状だ。これを補う。口内は神経が集中しているので、水を飲
んで刺激し、脳と身体のスイッチを入れることもできる。
水を飲む前には、うがいや歯磨きをするべきだ。口の中には大変な
量の雑菌が増殖しているからだ。うがいも歯磨きもせずに、いきな
り水を飲むと、その細菌をすべて飲み込んでしまうことになる。
うがいをし、歯磨きをするだけでなく、フロスや糸ようじなどの歯
間洗浄具、舌クリーナーなど、オーラルケアを起き抜けにすぐやる
べきだ。水を飲むのは、それからだ。
口中をさっぱりさせて水を飲み、体液の循環を促すのだ。わずか数
分のこのひと手間の習慣が、身体のスイッチを入れ、口臭不安をな
くし、1日を心地よくスタートさせるのだ。
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「眠りが浅い」「疲れが取れない」という人は、睡眠環境・寝室の
作り方に問題がある。まず、カーテンだ。寝る時に外光が入らない
よう、カーテン等での遮光を徹底する。
また、遮音し過ぎず、適度な音が聞けるくらいの遮音性が理想だ。
リゾート施設で人がよく眠れるのは、森の音、風の音など適切な音
が聞こえてくるからだ。
香りも重要だ。好きな香りをいくつか用意して、状況に合わせて使
い分ける。嗅覚は、五感で最も敏感だ。アロマオイルなどを上手に
使うことだ。色々と試して自分に合うものを取り入れるべきだ。
温度と湿度のコントロールも大事だ。エアコンや扇風機を適宜使い、
室内を睡眠にベストな状態にする。じめじめした寝具対策としては、
週末にちょっと干す。それだけで、まったく睡眠の質は変わる。
意外にできていない人が多いのが、枕やマットレスの正しい選択だ。
自分に合った枕、マットレスを見つけることも重要だ。良いものを
選べば大きな出費だが、毎日使うから投資対効果は高いはずだ。
★
食べ過ぎると、胃もたれになり、その後の仕事のパフォーマンス低
下を招く。食べ過ぎないよう、自分でコントロールすることは、パ
フォーマンスを下げないための大事なスキルだ。
基本はなんと言っても、よく噛むことだ。ゆっくり時間をかければ、
満腹中枢が反応し、空腹感がおさまりやすくなる。噛めば噛むほど
唾液も出やすくなる。早食いはできるだけ避けるべきだ。
たくさん食べてしまうという悩みを解消するためには、良質のオイ
ルを摂取することだ。こうすれば食欲がコントロールできる。一つ
の方法だ。
たとえば「ごま油」をサラダにかけたり、お味噌汁に垂らしたりし
て、空腹感を早い段階で解消させる。ごま油をかければ、味も風味
も良くなって、満腹感が早くやってくる。
ごまの健康効果は医学的にも注目されている。もちろん他の食品同
様、摂り過ぎには要注意だ。それでも小さじ1杯程度の量なら、毎
食使っても大丈夫だ。
★
飲み物の基本は水だが、コーヒー、紅茶、お茶も、状況に合わせて
使い分ける。頭をすっきりさせたい時はコーヒーだ。喉に違和感が
ある時は、殺菌作用のある紅茶だ。
身体を温めたいときには、しょうが湯。体調改善を行ったほうがい
いなと思えるときには、漢方薬だ。たまにはコーヒー以外の、味が
ついているものも飲みたい人にお勧めなのはトマトジュースだ。
野菜不足の解消にもなる。ポイントは、「野菜ジュースではない」
ことだ。野菜ジュースが全部そうだとは言わないが、加糖されてい
るものも多く、血糖値の心配がある。
味のついたものを飲みたいなら、もうひとつお勧めが出汁だ。出汁
は香りも良く落ち着くし、冬場は特に体を温めてくれる。出しのパ
ックにお湯を入れて水筒で持っていれば味覚も満たしてくれる。
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