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第155回 デリバティブとブロックチェーン その1

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第155回 デリバティブとブロックチェーン その1 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 今回は、ブロックチェーンを導入したデリバティブの分野を紹介する。これは分散型金融(DeFi)に属するエリアのひとつである。今回はその概要を紹介する。 ▼デリバティブとブロックチェーン デリバティブは、ブロックチェーンをベースにした分散型金融(DeFi)の分野に属するエリアの一つである。分散型金融でももっとも注目されているもののひとつである。前回まで紹介した分散型金融のプロジェクトと一緒に紹介してもよかったが、デリバティブは複雑で、また注目されているプロジェクトも多いので、カテゴリーを分けて紹介することにした。 ●デリバティブとはなにか? まずはデリバティブについて説明しておきたい。2008年のリーマンショックで頂点に達した金融危機で注目されたデリバティブだが、なんど説明を聞いてもピンとこないと感じる人も多いのではなだろうか?それがブロックチェーンと組み合わされると、もっと複雑になり、基本的なコンセプトの把握もできなくなってしまう。そこで今回は、デリバティブとはなんなのか基本的なポイントを先に解説する。 従来の金融商品には株式、債券、預貯金・ローン、外国為替などがあるが、これら金融商品のリスクを低下させたり、リスクを覚悟して高い収益性を追及する手法として考案されたのがデリバティブだ。 こうしたリスク管理や収益追及を企図したデリバティブの取引には、基本的なものとして、その元になる金融商品について、将来売買を行なうことをあらかじめ約束する取引(先物取引)や、将来売買する権利をあらかじめ売買する取引(オプション取引)などがあり、さらにこれらを組合わせた多種多様な取引方法がある。 デリバティブはそれぞれの元となっている金融商品と強い関係がある。そのため、この種の金融商品の総称として、「金融派生商品」と呼ばれているものだ。 対象となる商品によって、債券の価格と関係がある債券デリバティブ、金利の水準と関係がある金利デリバティブなどの従来型の金融デリバティブから、最近では、気温や降雨量に関連付けた天候デリバティブのような新しい商品も開発され、デリバティブの対象は拡大している。 このように説明されてもまだピンとこないかもしれないが、デリバティブには次の4つの種類があることを押さえると少しは分かりやすくなるかもしれない。 1)先物取引 将来のある日(決済期日)に、現在約束した価格で商品を売買できる取引のこと。売買される商品としては、大豆やとうもろこしといった農産物や石油、貴金属、形のない株価指数(インデックス)といったものまで取引されている。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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