メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

【痛くない死に方 2021年第11号】金持ちも貧乏も、死に方に格差はない――けったいな町医者12の質問

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2021/03/19
    • シェアする
2021年 第 11号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 皆さん、こんばんは。長尾和宏です。 全国的に緊急事態宣言が明けました。 正直に言って、今回の緊急事態宣言は僕は大失敗だったと思います。 なぜかと言えば、皆、「緊急事態」に慣れてしまったらです。それはそうでしょう。 人間、緊張状態などそう長くは続かない。特に日本人は、良いことにも悪いことにも、とても 順応性のある国民ではないかと感じます。昨年の春の緊急事態宣言下と、今回の緊急事態宣言 では、人の受け止め方、空気はまったく違っています。 昨年の春の、ガラガラの街の景色を、僕らはもう忘れてしまいました。 あれは何よりも、志村けんさんや岡江久美子さんの「死」のインパクトが大きすぎた。 人々は、マスクを買うために夜明けから並び、食品を買い占め、それ以外で外に出ることを 激しく恐れた。少しでも人が集まったり、他の街から人間を見つけては、通報や嫌がらせを する「自粛警察」が各所に現れた。さらには、医療従事者や介護施設の家族に対して、その ヒステリーの矛先は向けられていき、子どもたちがいじめられ、家族は村八分に合うという とんでもない事態が訪れた。緊急事態宣言≒国民総ヒステリー状態だったわけです。 しかし、国民のほとんどの人は知ってしまったのです。コロナはそれほど恐れる病ではない ということを肌で感じてしまった。基礎疾患のある人や高齢者以外は、もしかすると「風邪」 程度で終わるかもしれない、とうことを。さらに国会議員が呑みに行ったり、宴会を開いて いることが、「文春砲」によって次々と暴露されていく。ステイホームといいながら、休業 保障がしっかりと出されるわけでもない。 正月早々から、3月下旬までの2カ月半。 なんのための緊急事態宣言だったの? ただ悪戯に、経済を悪くしただけ意外になにか効果 はあったのか? 現に、緊急事態宣言中に感染者は再び増えてしまった。もはや、無意味。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 土曜日(年末年始を除く)