解散総選挙まで半年となり、全国で総選挙に向けた活動が活発になってきた。
政権交代に現実味がない状況下なので、自民党は党内での争いが活発化している。
山口県では自民党同士の仁義なき戦いが勃発。 「売られた喧嘩は買う」と二階俊博幹事長が派閥のメンバーを引き連れて山口3区の河村建夫元官房長官の応援に行った。 これは自派閥の子分である河村氏の小選挙区の椅子を死守するためだ。
河村氏は、本当は息子の健一氏(44歳)に後を継がせたいと考えていた。 ところが、広島県選出の林芳正参議院議員が無所属ででも衆議院へ「鞍替え立候補」をする構えを見せており、河村氏は「息子では勝てない」と77歳の老体に鞭打って頑張っている。
新潟2区でも自民党同士の公認争いがし烈だ。
前回、無所属で勝利した鷲尾英一郎衆議院議員が自民党入りしたために、比例復活の細田健一衆議院議員は小選挙区支部長の椅子が危うくなっている。 互いに譲らない中、無所属で戦い勝った方を公認するという案も出ている。
宮城5区では、自民党が元レースクイーンの森下千里氏を擁立した。 一瞬、「森高千里が!」と思ったが、一字違いのB級タレントだった。 宮城5区は立憲民主党の国対委員長である安住淳衆議院議員の金城湯池であり、勝つのは容易ではない。
この3つの選挙区で共通しているのは2022年以降に行われる衆議院の区割りで定数が削減される予定の県だということだ。 衆議院では一票の格差を小さくするアダムス方式が導入されており、いまのところ、定数減が見込まれるのは下記の通りとなっている。
宮城 6→5
福島 5→4
新潟 6→5
和歌山 3→2
岡山 5→4
広島 7→6
山口 4→3
愛媛 4→3
長崎 4→3
山口県は一つ減る。 山口3区は安倍元総理の山口4区と合区となると見られている。 その際には、今回勝ち上がらないと合区の候補になれない。
新潟は6から5に減る。 新潟県は新潟市に人口が集中しており、大幅なシャッフルをしないと小選挙区の有権者を平準化できないため……
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