言いすぎか!!　弁護士 北村晴男　本音を語る Vol.１１４

━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝ 言いすぎか!! 弁護士北村晴男 本音を語る ━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝━＝ Vol.１１４ ２０２１．３．３０ ■□■…………………………………… 目次 ……………………………………■□■ 　【１】　『客観的証拠で説明できなければ、 　 　　　　　　その反論を信じることはできない』 　【２】　『北村晴男の"素"』 　【３】　『番組出演予定 　　　　　　イベント情報』 …………………………………………… 　【１】　『客観的証拠で説明できなければ、 　 　　　　　　その反論を信じることはできない』 …………………………………………… 前回のメルマガで、菅義偉首相について「総務大臣時代（2006〜07年）に正剛（せいごう）氏を（大臣政務）秘書官に任命していた菅首相に責任がない、という意味ではない」と書いた。 当時、正剛さんは25歳。明治学院大学を卒業した無名のバンドマン。父親である菅総務大臣は、その社会人経験のない無職の若者を大臣秘書官に抜擢（ばってき）した。 大臣秘書官は特別職の国家公務員で、一番下の1号俸でも月額25万9,100円（06年当時）。ボーナスを入れると、年間400万円ほどの給料が支払われたはず。これは、直前まで無職の若者がいきなりもらえる給料としては、相当な額。これがすべて税金で賄われるのだ。 大臣秘書官の給与は、特別職給与法により「個々の秘書官の能力と経歴に基づいて決定される」とある。いずれにしても、この任命は、総務大臣である父親が、ブラブラして仕事らしい仕事をしたことのない25歳の息子を、能力とは関係なく大臣秘書官にした、と考える外ない。 実際、過去の雑誌の取材で、「バンドをやめてプラプラしていたから」と、正剛氏を秘書官にした理由について語っている。 そもそも、秘書官としての経験・能力を持つ者を採用すべきなのは、当然。職歴も能力もない人間を公費でまかなう職に採用したとすれば、それこそ大問題。父親が関与しないと絶対に採用されない話。 野党からの批判には、「ルールのもとに秘書官にしている」と反論。確かに、政務秘書官は大臣自らの権限で、外部から自由に任命することができる。だが、極めて不適切。 　： 　： ところで、皆さんはイスラム教について、どのくらいご存知だろうか。「イスラム教自体は、たいへん平和な宗教である」。そう思っていないだろうか。私もぼんやりとそう思っていた。 イスラム研究者の飯山陽（あかり）さんが著した『イスラム教再考』を読んで、驚いた。「平和な宗教」というのは間違い。（教義はさておき）「大部分のイスラム教徒は平和を望んでいる」というのが正しい。 　： 　： 「イスラムは平和な宗教」のウソ ところで、なぜ「イスラムは平和の宗教」は間違いなのか。 イスラム教における「平和」は、私たちが考える平和とはまったく異なる。一般的に平和とは、戦争やテロのない状態を意味するが、イスラム教は全世界がイスラム法によって統治されたときに初めて平和がもたらされるとする。つまり、イスラム革命により世界がイスラム化することではじめて平和が訪れる、という意味。 イスラム教の啓典『コーラン』第8章39節は、「騒乱がなくなるまで、そして宗教の全てが神のものとなるまで戦え」と明示する。 　： 　： 「テロの原因は社会にある」のウソ なぜテロが起こるのか。「貧しい社会、生きる希望が持てない社会を作った人たちが悪いからテロは起こる」。これもよく言われている。 これも、とんでもないウソ。 高学歴の富裕層もテロリストになっている。アルカイダを率いたビンラディンがサウジアラビアの大富豪の息子であることはあまりにも有名な事実。ビンラディンが殺された後、アルカイダの2代目指導者になったザワーヒリーは医者だ。 2011年に流出した英保安局（MI5）の文書によれば、イギリスのテロ容疑者の3分の2は中流か上流階級の出身で、90％は社交的な人物とされている。 つまり、テロの原因は、何よりも「イスラム教の宗教イデオロギー」にある。これは、「テロとの戦い」の最前線に立つ各国の治安当局やイスラム教指導者たちにとっては「常識」。 メチャクチャ貧しい仏教徒も、ヒンズー教徒も、無神論者も、世界中にはたくさんいる。だが、その人たちはまずテロを起こさない。 世界を見渡すと、信者が迫害された事件は、イスラム教徒よりもユダヤ教、ユダヤ人の方が遥かに多い。だが、ユダヤ人は無差別テロを起こさない。 イスラム教の教義そのものにテロの原因があることは疑いない。 　： 　： 「児童婚」を容認する教義 「女性の人権が虐（しいた）げられている」という話で、「イスラム女性に教育を受ける権利はない」という話はよく聞くが（これもとんでもない話だが）、私がいちばん衝撃を受けたのは、おぞましい児童婚のこと。