第154号(2021年4月2日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもお読みいただきありがとうございます。
また、コメントやご質問、ご相談も頂戴し、本当に嬉しいです。
昨日から一般的には新年度が始まりましたが、皆様、どのようなスタートになりましたでしょうか?
私は、以前アナウンスいたしました通り、
核廃絶にむけた【ひろしまイニシアティブ】のプリンシパル・ディレクターとしてのお仕事が始まりました。
なかなかチャレンジングなお仕事となりますが、
同時にまだ誰も成し遂げていないことにチャレンジできることに喜びも感じております。
ぜひ皆様からもご指導ご助言いただけますようお願い申し上げます。
さて、【1】のコーナーでは、今週も、
【交渉・コミュニケーションにおける沈黙の力】についてお話しいたします。
先週号でお話しした内容に気をつけながら、沈黙の持つ力を実感されたでしょうか?
今週号では、Silenceに潜む誤解についてご紹介し、いかにして有効に沈黙を用いるかについてお話しします。
次に、国際情勢ですが、ミャンマー情勢の著しい悪化と悲劇が止まりません。
いろいろなケースに携わってきましたが、これほどまでに完全に国軍が統制を失ってしまっているのは初めてです。
3月27日の国軍の記念日以降、民主化運動の参加者が何か行動を取るたびに、
無造作かつ無差別に実弾による銃撃が行われ、すでに少なくとも500人以上が死亡するという異常な事態に陥っています。
それでもなお、未だに国際社会は共同歩調を取れない状況になっています。
これも自国ファーストの傾向が広まった影響でしょうか。悲しく情けない状況に思います。
何とか解決の糸口を探るべく、調停の申し出をしていますが、ミャンマーが頑なに拒絶しており、なかなか戸惑っています。
そのミャンマーの”よき隣国”中国は、最後通告としての”最後の”援護射撃をミャンマー国軍にしつつ、
次第にミャンマーとの距離を拡げ、その隙に国際社会における勢力増大に勤しんでいます。
欧米を中心とした対中包囲網の足並みが徐々に揃い、圧力が強まってくる中、
その本当の強度を試すかのように、中国による挑発が激化しています。
南シナ海、台湾、東シナ海、新疆ウイグル地区、香港・・・・を巡る非難への反発と、
中東・アフリカ・ASEANで進められるワクチン外交と一帯一路を通じた支配圏の拡大・・・
中国政府の強硬姿勢に歯止めが利きません。
今回、【2】の【国際情勢の裏側】のコーナーでは、
【中国が世界に叩きつける挑戦状と着実な勢力拡大の兆候】について、お話しを展開したいと思います。
今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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