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厚労省の役人が深夜まで宴会をやってボロクソに叩かれている。 人々に自粛を強要している役所が、自分たちは深夜まで宴会をしてなんだというのはわからない話ではない。 しかしながら、こういう取材をする人とかコメンテーターの取材や知識の底の浅さも露呈された。 今回の宴会は、どうも老健局老人保健課の送別会だったようだ。 そしてコロナ対策を行い、自粛を呼び掛けているのは健康局結核感染症課(いまだに結核ですかというようなネーミングだが)である。 厚労省が自粛を訴えているというが、それは厚労省一丸のものではなく、厚労省の一部の役人が突っ走っているという側面もある。 長年、介護予防やフレイルやロコモ対策を訴えてきた老健局からすると、こんな自粛の強要で、これから要介護高齢者が増えるし、そうでなくても足りない施設がもっと足りなくなるし、また介護財政もパンクすると苦々しく思っていたはずだ。 そういう愚痴をこぼす会をマスコミは叩き潰したわけだが、2,3年後に急増する要介護高齢者については、マスコミはどうせ責任を問わないだろう。 中長期的に見れば、コロナより高齢者介護のほうが重要なはずなのに、そこの主力スタッフが、こんなことで士気が落ちないかと心配だ。 33000人も職員を抱え、また旧労働省も包含した巨大組織が一枚岩のはずがない。(こんなに大事な組織の副大臣が三原じゅん子というのも驚きだが) 後で聞いた話だが、「ゆとり教育」推進時代の文部省も、実は反ゆとりで頑張っていた役人はたくさんいたらしい。 マスコミを味方につけるとそれがその省の方針だと思われるのだろうが、この程度の知識もなしにニュースを垂れ流して正義の味方面をするのはいかがなものかと思う。

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