第156号(2021年4月16日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
いつもお読みいただきありがとうございます。
また、コメントやご質問、ご相談も頂戴し、本当に嬉しいです。
東京などでも蔓延防止の取り組みが発表されました。
これで2年連続してGWも控えめな空気が漂うことになります。
コロナウイルスという目に見えない敵から生命を守るということは何事にも代えがたいとはいえ、
世界的にコロナ疲れが出てきていることによる“報じられない二次的な死亡”が増えてきていることに懸念を持っています。
我慢の日々が続きますが、力を合わせて励ましあって乗り切りましょう。
さて、【1】のコーナーでは、今週も、
引き続き【CAVIAAR】についてお話しいたします。
先週号ではC-A-Vについてお話いたしました。
この一週間で皆さん、試してみられたでしょうか。
今週は、I-A-A-Rについてお話いたします。
次に、国際情勢ですが、今週もいろいろな動きがありました。
先週号の【国際情勢の裏側】でも触れましたが、ミャンマーで繰り広げられる悲劇の連鎖はとどまることを知りません。
多くの死者が出て、ついには国軍がロケット弾を用いるという暴挙に出ました。
もう事態は、デモ行動の抑制ではなく、表現はきついですが、虐殺といっても過言ではないような状況に見えます。
そして何よりもミャンマー情勢が、地域大国間での地政学上の争いの舞台になっており、
実際にはミャンマー国民の運命にさほど関心がない様子に、何とも言えない思いがこみ上げます。
2つ目は、【ウクライナ・ロシア国境情勢の緊張】です。
2015年に米EUにロシアとウクライナを加えたミンスク合意により、停戦が成り立ちましたが、
それ以降も散発的な武力衝突は止まらず、今週、悪夢の再現の予兆ともいえる緊張の高まりが起きています。
近接地域のナゴルノカラバフで起こっていた、アルメニアとアゼルバイジャンとの間での紛争もまだきな臭い雰囲気が漂う中、
一気にコーカサスの緊張が高まっています。
米欧各国は、4万人の部隊を展開させたロシア・プーチン大統領に抗議と自制を求めていますが、
ロシアとしては“挑発したのはウクライナ”との主張で、武力衝突にとどまらず、
ウクライナの“終わり”さえ予言するほどの鼻息の荒さです。
背後にはロシアの影響力の没落への危機感が感じられますが、ウクライナ東部とクリミア半島の情勢の悪化は、
欧州・トルコ・中央アジアに影響が波及し、国際情勢全体に悪影響を及ぼす可能性があるため、非常に懸念を持っています。
3つ目は【イランが仕掛ける対欧米・イスラエル瀬戸際外交】です。
イランの主要な核施設の電力系統の故障と遠心分離器の破壊を受けて、
イラン政府は“イスラエルによるサイバー攻撃認定”をし、報復措置として濃縮ウランレベルを60%に高め、
加えて遠心分離機も最新型を導入するという、イラン核合意違反にあたる措置を発表しました。
欧米諸国はもちろん反発していますが、ここにも勢力拡大と欧米との対峙を演出したい中ロの影が見え、
反米勢力の結束が進みつつあります。
アジア太平洋地域のみならず、世界各地で欧米陣営と中ロ陣営の2極化(ブロック化)が進んでいます。
そのような中で、今回、【2】の【国際情勢の裏側】のコーナーでは、
先週に引き続き【混迷を極めるミャンマー情勢】について、地政学リスクと国際政治の観点からお話しを展開します。
今回もいろいろなお話しをしますが、どうぞお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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