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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 068
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、ライブコマースと私域流量の関係についてご紹介します。
私域流量(プライベートトラフィック)というのは、2019年頃から中国のマーケティング業界で注目されるようになったキーワードで、簡単に言えば、自分自身で集めてくるトラフィックのことです。企業が、ブログやショートムービーなどで情報発信をし、ファンを作り、直販ECなどにきてもらうというものです。
対義語は、あまり使われませんが、公域流量(パブリックトラフィック)になります。これは検索エンジンからの流入、広告からの流入、網紅(ワンホン、インフルエンサー)からの流入などで、トラフィックを集める作業を他者に委託するというものです。
公域流量は、大量のトラフィックを集めることができますが、問題は粘性が低いということことです。つまり、通りすがりの人であるため、リピートしてくれない。一方、私域流量は数は多くなくても、ファンになってくれているので、粘性が高い、つまりリピート率が高い。であるなら、直販ECを運営する企業は、私域流量を確保する施策に集中した方が得策だという考え方です。
そのような状況の時に、コロナ禍が起き、ライブコマースが急速に盛り上がりました。ライブコマースはやり方次第で私域流量を集められるECのスタイルです。そこから、私域流量を集める活動を行い、直販ライブコマースで成功をする企業が現れるようになりました。中国で、ライブコマースが急速に広まっているのは、この私域流量を確保して、ライブコマースで販売をするという手法がうまくいっているからです。
今回は、このライブコマースと私域流量の関係についてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 068
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▼目次▼
私域流量を集め、直販ライブコマースで成功する。TikTok、快手の新しいECスタイル
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