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佐々木俊尚の未来地図レポート 2021.4.19 Vol.649
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【今週のコンテンツ】
特集
新自由主義とアイデンティティポリティクスの狭間で棄て去られる人たち
〜〜現代の政治とテクノロジーの歴史を俯瞰して学ぶ(第4回完結編)
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■特集
新自由主義とアイデンティティポリティクスの狭間で棄て去られる人たち
〜〜現代の政治とテクノロジーの歴史を俯瞰して学ぶ(第4回完結編)
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現代の欧米リベラル左派は、親・新自由主義とアイデンティティポリティクスという二つの軸を持っています。前回も説明したように、親・新自由主義は戦後のアメリカの基調だった反独占の流れをストップさせてしまいました。これによってアメリカで司法省が独占禁止法違反で大企業を摘発する動きはとてもにぶくなり、1998年のマイクロソフト提訴を最後に「反独占オワコン」となってしまいます。その結果生まれてきたのが、買収でどんどん巨大化していくビッグテック、日本で言うGAFAです。
独占状態が続くと、イノベーションは阻害されると言われています。なぜかといえば、イノベーションは競争と協働から生まれてくるから。最近翻訳が出た『人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する』というたいへん面白い本で、著者のマット・リドレーは「イノベーションは帝国では生まれにくい」と書いています。
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