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ビジ選☆リーダーズ Vol.898『人を知り、心を動かす』(井上礼之)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■リーダーの仕事を最高に面白くする 自分のチームのメンバーの価値観を理解できているか?感情を読み 取ることができているか?部下の得意分野を知っているか?結果が 出ない部下の心の状態を知ろうとしたことはあるか? リーダーが素晴らしい戦略を立案しても、実行するのはメンバーだ。 彼らが動いてくれなければ成果を上げることはできない。メンバー の成長がなければ、チームや組織に未来はないのだ。 リーダーは、役割を続ける中で成長できる。リーダーはなろうと思 ってなれるものではない。思いを実現しようと試行錯誤を続ける中 で、周りの人が「この人はリーダーだ」と認めた時になれるのだ。 リーダーシップは結果だ。目的ではない。とことん追い詰められた 時にどう対処するか?修羅場での判断が勝負の分かれ目だ。そこで ヒントになる考えや経験を紹介したい。 ★ リーダーに求められる役割は「成果を出し続ける」ことだ。それを 「人を通じて実現する」ことだ。この二つが大切な軸だ。まずは、 どんな環境の変化に直面しても、目標を必ず達成する強い意志だ。 さらに言えば、ほどほどの成功で満足しないことだ。ここまででき たなら、もう半歩、もう一歩とさらに上を目指すことだ。それがで きてこそ、良いリーダーと言えるのだ。 どんな人格者でも、どれだけ皆から慕われていたとしても、成果が 出ていなければ、良いリーダーとは言えない。好かれたり、嫌われ たりすることは、成果を出す過程では当然起こり得ることだ。 メンバーが、リーダーに抱く感情は、組織の責任者としての責務を 果たした結果でしかないのだ。組織の中の葛藤を怖れていては、リ ーダは務まらないものなのだ。 ★ 「人を通じて事を成す」ことだ。いかに優れたリーダーも、一人で できることには限界がある。メンバー10人の協力で達成する仕事を リーダー一人で終わらせて同じ成果が得られるかもしれない。 だが、それはリーダーの経験を積み増すことになっても、組織とし ての成長には寄与しない。持続的に成果を出し続けるには、組織と しての成長を重視すべきだ。 「人を通じて事を成す」ことにリーダーはこだわらなければならな い。自己完結していた時と比べて、もどかしい思いをすることが多 くなるが、それでも、それがリーダーの役割だと心するべきだ。 メンバー一人ひとりが成長し、能力を最大限に発揮できて初めて成 果を出し続けられるようになる。部下の成長を実感できた時、それ までとは違った充実感を味わうことができるはずだ。 ★ 良いリーダーとは、チームが成果を出し続けられるように人を動か す人だ。人格者でも結果が伴わなければだめだ。もちろん、厳しさ 一辺倒のタイプも問題だ。 必要なことは「正面の理(理屈)、側面の情(ぬくもり)、背面の 恐怖(厳しさ)」。これは、戦後の日本を代表し「平成の鬼平」と 呼ばれた弁護士、中坊公平氏の言葉だ。 リーダーがメンバーに向き合う際の心構えについて語ったものだ。 「正面切っては論理的に説明せ」「時々側面から人情、愛情をかけ てフォローせよ。情の世界で話しかけたり、受け止めたりしなさい」 「この人の前ではいい加減なことはできない」という緊張感を持た せないことだ。「ここぞ」という時に見せる厳しさは、日常では背 面に隠しておくべきだという意味だ。 理屈だけでは、メンバーは面従腹背するだけだ。チームのために動 かない。ぬくもりだけでは、メンバーは律しきれない。厳しさだけ では、メンバーは萎縮するだけで、言いたいことも言えなくなる。 そうなると、メンバーは能力を十分に発揮することができない。チ ームで成果を出すためには、リーダーに、「正面の理、側面の情、 背面の恐怖」の三つ全てが必要なのだ。

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