「パウエルーイエレン」コンビの「壮大な実験」とは、「長期金利
をインフレ率よりも低めに誘導する(=国民を金利抑圧する)」こ
とです。
一方、「金利抑圧」とは、インフレを巻き起こして、国民の預貯金
を年々歳々目減りさせること(=国民に見えない「インフレ税」を
課すこと)でもあります。
この「金利抑圧」と「インフレ税」は、恐ろしいことではあります
が、リフレ派の「肝」の理論です。
そして、長期金利をインフレよりも低めに誘導する「金利抑圧」の
下(もと)では、第2次世界大戦後もそうであったように、国家は
繁栄し、国家財政は向こう数十年かけて再建されます。
リフレ派の先進各国では「国家は破綻しない」のです。
さらに、「結果として、ドルを穏やかに穏やかに減価させてゆく」
ことも、「パウエルーイエレン」コンビが「最終的に狙ってい
ること」でもあります。
円も今後はおそらく「穏やかなドル安円高」基調でしょう。
ユーロも人民元も今後はおそらく穏やかに穏やかに上昇してゆく
ことでしょう。
穏やかな「ドル安・コモディティー高」「ドル安・新興国通貨高」
基調も続きそうです。
第2次世界大戦後、ドルが穏やかに穏やかに減価する中で、アメ
リカ経済は大いに繁栄し、最後はソ連を崩壊まで追いやりました。
それと同じように、コロナ後は、ドルが穏やかに穏やかに減価す
ることで、アメリカ経済は大いに繁栄することでしょう。
「 穏やかに穏やかにドルを減価させて、アメリカ経済が繁栄を取
り戻しているうちに、中国経済が『中進国の罠』にはまって没落し
てゆくのを待つ」というのも、「イエレンーパウエル」コンビの狙
いでもあります。
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