経済力に裏打ちの米外交
米は潜在成長力を上回る
米ロ首脳会談で突破口へ
回復の山越えた中国経済
米国バイデン政権は、間もなく発足後「次の100日」を迎える。これまでの「100日」は、外交面で米同盟国の結束、とりわけインド太平洋戦略対話の「クアッド」(日米豪印)の結束を固めた。内政面は、コロナ対策と大型景気刺激策(1.9兆ドル)を軌道に乗せることに全力を上げた。外交・内政のいずれも、見通しがついたところである。
米国景気は、過去にない回復力を見せている。中国景気は、不動産バブルを崩壊させることなく、いかに静かに収束させるか、「腫れ物」に触るような神経過敏症に陥っている。この好対照な米中の動きは、世界のエコノミストの目算を狂わせている。中国が、コロナ収束後、最も早く景気回復軌道に乗ると見られていたからだ。だが、米国は、中国のような不動産バブルという「業病」を抱えている訳でなく、前記1.9兆ドルの寄与があって、21~22年の力強い回復力で世界の誤解を打ち消すはずだ。
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