第639回　食料価格の世界的な上昇はなにを意味するのか？前半、占星術が予見する５月１１日、緊急事態宣言は終わるのか？

…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第639回　食料価格の世界的な上昇はなにを意味するのか？前半、占星術が予見する５月１１日、緊急事態宣言は終わるのか？小説　明治維新がなかったら？ …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 いつものように今回も、新型コロナウイルスの情報で日本で報道されないものを紹介する。 次にメインテーマとして、アメリカをはじめ、世界で進行する食料価格の上昇とそれが将来もたらす可能性について解説する。記事を２回に分けた。今回は前半である。日本に関しては後半に書く。 最後に、非常に的中率に高い「アブラス占星術」の主催者、ローランド・ルグランが予測する５月１１日について紹介する。緊急事態宣言が終わるのかもしれない ▼今年の８月から９月に新たな感染拡大？ それではいつものように、新型コロナウイルスで日本では報道されていない情報を紹介する。 いま、インド、パキスタン、ネパール、フィリピン、ブラジル、タイ、日本、オマーン、ドイツ、ポーランドなどの国々では新型コロナウイルスの感染が新たに拡大しているが、、イギリス、アメリカ、イスラエル、そしてその他のヨーロッパ諸国などでは大規模なワクチン接種が実施され、感染の拡大は押さえ込まれているとされている。これらの国々では徐々に規制を解除しており、正常な状態に戻りつつある。 しかし、今年の８月から９月になると新たな感染拡大の波が始まり、パンデミックが終息したイギリス、イスラエル、そしてアメリカでも感染者が増加する可能性が指摘されている。 ●第２世代および第３世代の変異種 その原因は、新型コロナウイルスの第２世代および第３世代の変異種の出現である。いまイギリスで発見された「B.1.1.7」や、南アフリカやブラジル由来の変異である「N501Y」、さらに、やはり南アフリカやブラジルで発見された「E484K」の変異などが確認されている。だが、ウイルスの変異は続いており、今後感染力が一層強く、また重症化の可能性が高い新たな変異種が数々生まれているようなのだ。これらは、第２世代および第３世代の変異種と呼ばれるが、これによる感染拡大が懸念されている。 たとえば、いまイスラエルは、６０％近い国民がワクチン接種を完了し、感染の拡大が完全に押さえ込まれたように見える。だが、ワクチン接種を受けた人がワクチン接種を受けていない人よりも、新しい変異種のいくつかに感染しやすいことを示す新しい研究が発表されいる。これはイスラエル、「テルアビブ大学」の研究チームが明らかにした「mRNAワクチン接種を受けた個人における変異体の突破率増加の証拠」という論文だ。これは、新種の変異種がワクチンの抗体を突破してしまう可能性を示唆する論文だ。 さらに、「フィラデルフィア小児病院」の研究チームは、「B.1.1.7」と「E484K」の変異を母体にした、さらなる新しい変異種が出現していることを明らかにした。これらの変異種は、感染性が強く、中和抗体をくぐり抜けるので、感染すると重症化しやすい可能性が高いとされている。 ●まだ拡散はしていないが８月か９月が焦点？ これらの一層危険な変異種には「イギリス型」や「南アフリカ型」といった一般名称はまだない。また、世界的な拡散も確認されていない。このまま自己崩壊し、拡散しないことも考えられる。 しかし、医師や科学者が結集したタイの著名な医療系情報サイト、「タイランド・メディカル・ニュース」が独自のモデルを使ってこの新しい変異種の拡散を予想したところ、今年の８月から９月には世界各地で拡散するという結果になった。いまパンデミックを完全に乗り越えたとされるイギリスやイスラエルのような国々でも、この変異種による新たな感染拡大が懸念されるというのだ。 このような情報を見ると、新型コロナウイルスのパンデミックはまだまだ続きそうだ。感染には十分に注意するべきだろう。これに関する追加情報があればすぐにお知らせする。 ▼食料価格の危険なインフレーション それでは今回のメインテーマを書く。食料価格の危険なインフレーションについてである。 アメリカのインフレは徐々に昂進している。これは、政府の公式データでも確認されている。米労働省の発表によると、食料品、衣料品、娯楽活動、車両などの日用品の支出を表す米消費者物価指数は、２.６％上昇した。これは、２０１８年８月以来では最大の上昇幅である。