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【死んでも書きたい話】外務省によって“テロリスト”にされた日本人女性

安田純平の死んでも書きたい話
今回は、「イスラム国との緊密な関係」を疑われて旅券を没収され、いまだに出国禁止状態にある日本人女性の話です。 スマートフォンにイスラム国(IS)関連の写真が保存されていたために旅券を没収され、その後も発給されずに出国禁止状態となっている日本人女性がいます。ISに参加するためにシリアへの渡航を準備したとして学生(当時)らが私戦予備・陰謀容疑で書類送検された事件はありましたが、全員が不起訴になっており、「ISと関与」を理由に国内で実際に私権を制限されている事例はおそらくこの女性だけです。 その「ISと関与」の根拠があまりにもずさんであるにもかかわらず、女性が返納命令の取り消しを求めた裁判は、その事実関係の審理がほとんどされないまま敗訴となりました。女性は控訴していますが、外務省の裁量で容易に“テロリスト”扱いされてしまうという現実に私は改めて衝撃を受けています。 訴状などによると、女性は2017年5月16日、アブダビ国際空港を経由してブルガリア、トルコを訪れる予定で成田空港を出発しました。アブダビで旅行の中止を考え、日本に帰国する航空券を手配しましたが、再び思い直してこれをキャンセルし、クウェートとオランダを経由してブルガリアへ向かう航空券を新たに購入しました。

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  • ジャーナリスト安田純平が現場で見たり聞いたりした話を書いていきます。まずは、シリアで人質にされていた3年4カ月間やその後のことを、獄中でしたためた日記などをもとに綴っていきます。
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