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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 070
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、中国の独禁法についてご紹介します。
4月10日に、アリババが独禁法違反で、約3000億円という巨額の罰金を課せられるというニュースは日本でも大きく報道されました。
その理由は、日本では、「ジャック・マーの政府批判発言に政府の人間が激怒した」「あまりに巨大になりすぎたアリババ潰し」というニュアンスで語られていることもあります。もちろん、そういう面もあるのかもしれません。中国では政権内部の事情というのは、一切メディアでは報道されませんし、政権内部の人間も親しい記者に情報を漏らすというようなこともまずありません。ですから、私には、このような政治的な解釈は何が正しく、何が間違っているのかはわかりません。
しかし、市場の競争、活力というビジネス的側面から見ると、この処罰は絶妙のタイミングで行われ、中国のテック業界が活力を取り戻すきっかけになると思います。もちろん、アリババやテンセントとったテックジャイアントは、今までのような資本録を活かしてパワーで押し切るやり方ができなくなるので、やりづらくなり、停滞に見える局面も出てくるかと思います。
その代わりに、独立系のイノベーターが頭角を表す成長空間が生まれます。新陳代謝をして、活力を取り戻すという意味では、この処罰がいい方向に作用するように思えます。
今回は、この独禁法処罰とはどのような行為に対して行われたのか、そして、どのようなことが市場の問題となっていたのかをご紹介し、今後、市場の競争はどのようになっていくのかを考えます。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 070
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