ドクター畑地の診察室87.2021.5.2.
現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。
世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信!
https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/
三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる
現在、松阪市民病院統括副院長兼呼吸器センター長
診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当
https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php
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太ると悪い呼吸器疾患
前回“呼吸器疾患で太る事は必ずしも悪いこととは言えない”と話しました。例えば、肺癌や結核などの感染症などは、痩せてくると命に関わってくると話しました。今回は逆に太ることが命に関わる呼吸器疾患の話をしていきたいと思います。
今まさにCOVID-19の第4波が日本を席巻しています。この第4波のほとんどがイギリス型の変異株であり、従来のCOVID-19より重症化しやすく、しかも感染力が強いと言われています。実際三重県でも、最近COVID-19感染者のうち95%がイギリス型の変異株です。市中では、ほとんどがイギリスの変異株になってきている様子です。このイギリス型の変異株は従来のCOVID-19感染と比べ、家庭内感染が圧倒的に多い印象を受けます。手洗いやマスクは必要ですが、それだけで充分ではありません。しっかりと手洗いをしていて、マスクをしている状況でもイギリス型の変異株では伝播してしまうことがあります。(この状況を制御するにはワクチン接種以外はないと考えます。)
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