パウエル会見にテーパリングのヒント
4月28日、FOMC(公開市場委員会)後のパウエル議長会見には、FRBがテーパリング(FRBの資産買い入れ縮小)議論を打ち出すヒントが隠されていました。それでも多くのメディアはむしろテーパリング議論は時期尚早と書きました。3月の雇用水準はコロナ前よりまだ850万人も少なく、彼らが職に戻れるまでFRBは最大限の支援をする、との発言や、目標到達には遠く及ばない、との発言に注目したためです。
市場はFOMCの結果や議長会見を受けて、一旦警戒して売っていた国債を買い戻し、ドルも下落しました。しかし、議長会見をよく見ると、この中には逆にこの秋にもテーパリングの議論が始まる可能性を示唆するヒントがありました。いったん市場を安心させて、テーパリングを議論すれば、市場は混乱します。あえてそれを狙う理由がありそうです。
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