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【痛くない死に方 2021年第18号】コロナに効く? 効かない? イベルメクチンって何なん??

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2021/05/07
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2021年 第 18号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 こんばんは。長尾和宏です。 一年で一番気持ちのいい季節を迎えていますね。新緑が美しい。 しかし、マスクをしていると花の香りさえわからなくなっています。 物理的にも精神的にも息苦しい日々、いかに今まで、嗅覚に支えら れて生きてきたか。僕は直観的な人間なので、「香り」を嗅ぐだけ でなく、患者さんを診るときも、実はものすごく嗅覚を使って生き ています。また、コロナの後遺症の方は、人によっては、かなり長 期間嗅覚がやられてしまうこともわかっていて、これは地味にシン ドイ。嗅覚というのは、QOLと直結した機能だからです。 今日は少し、「耳鼻科」的なお話をしましょう。 最近の報告によれば、コロナの発症後、8週間程度経過して、PCR で陰性となった人のうち4割程度の人が、嗅覚がおかしいと感じて いることがわかっています。 臭いの情報を脳に伝える、鼻の奥にある嗅細胞は、毎日再生を繰り 返しています。日々、新しい嗅細胞が既存の神経回路にきちんと組 み込まれるため、 古いものが失われても、嗅覚が失われることは、 本来はありません。 嗅覚は、ほかの五感と比べてやや特殊な構造となっていて、脳への 刺激に一番直結しているといわれています。そのため、ほかの五感 以上に、人間は、なんらかのにおいをキャッチすると、記憶や情動 などの脳機能にも影響するのです。

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