伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』第428号2021.5.4配信

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 　　　　　　　　　伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』 　　　　　　　　　　　　　第428号2021.5.4配信分 ●事実がリアルに伝わらない既存マスメディアの存在意義は何処にある？ 　黄金週間(Golden Week)であるという。5月5日は不動の『こどもの日』であ り、端午の節句を祝った記憶は遥か彼方に沈む。そういえば窓の外を眺めても 鯉のぼりが甍の波に泳ぐ光景は見当たらない。五月人形を飾る家はどのくらい あるだろう。 それでも暦は進んで行く。ゴールデンウィークでのCOVID-19感染拡大を恐れ た政府は先月4月25日から5月11日までと区切って約2週間の"緊急事態宣言"を 東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に発令したが、新規感染者数の高止まり状 況を受けて菅義偉首相は連休明けにも再延長する方針であるようだ。 昨年初来のパンデミック禍は、内向きの報道姿勢に終始する新聞ＴＶなどの 大手マスメディアが伝える情報を疑うことなく信じ、従う大多数の国民の従順 な不思議な状況が続いている。ＴＶは連日新規感染者の数を挙げて一喜一憂の 状態を演出するが、多くて1000人台／1日という数字はより深刻な状況に瀕し ている諸外国とは桁が二つ違う。 　死亡者数についても同断で、日に100人を超えることはなく、重症者数にし ても1000人規模に留まる。死者については70歳以上の高齢者の比率が高く、そ の死因を新型コロナウィルス感染と断定できるのか疑問が残る。日本の総人口 は減少に転じたと入っても１億２千数百万人であり、民主主義の先進国として は米国に次ぐ。その母数を考慮すれば大騒ぎするような事態ではないだろう。 　人命は地球より重いというありがちなヒューマニズムで右のような指摘を封 殺するのはなしである。背後に昨年7月に開催予定だった東京オリンピックが