メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

114回 誰が上級市民なのか?

和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
前回は、開業医に相手にされなくなりつつある日本医師会の問題を紹介したわけだが、その日本医師会の中川とかいう会長が政治家のパーティの発起人として大勢を集めるパーティに出席したことが話題になっている。 あいつらならやりかねないことではあるし、自粛を呼びかけ開業医の経営を圧迫するようなことをし続けて自分だけはパーティかよという不満がさらに末端の医師会員にも広まるだろうが、私はそれ以上のことが隠されているとにらんでいる。 パーティが開かれたのは4月20日だったが、あれだけコロナを怖がるビビりの中川会長が堂々とパーティに出たということは、おそらく彼は2回のワクチン接種を終わっていたのだろう。出席者の9割は医療関係者と言っていたが、ひょっとしたらそのほとんどがワクチンを打ち終わっていて、クラスターが生じないだろうという読みがあったから、こんなパーティをしたのかもしれない。 「我々はワクチンを打っておりますので、感染を広げる心配がないので、このパーティを開きました」と本音を言えばよかったのだろうが、4月の20日の段階だと、末端の医師会員の15%くらいしか接種が終わっていないのだから、医師会の幹部だけ贔屓されていることを知ると、どんな突き上げがあるかわからないいから、黙っていたのだろう。 要するに日本医師会という組織は選挙で勝てば上級医師で負ければ下級医師という組織であることが露呈したということだ。 ワクチンが優先的に打たれるのが上級市民で、打ってもらえないのが下級市民という話は、後でみっちりしたいが、今週のニュースで腹が立ったのは、やはり玉川徹だ。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」
  • 世の中のいろいろなことにたった一つしかないと考え、それを信じ込むことは、前頭葉の老化を進め、脳に悪い。 また、それが行き詰った時に鬱になるというメンタルヘルスにも問題を生じる。 ところが日本では、テレビでもラジオでも、○○はいい、××は悪いと正解を求め、一方向性のオンパレードである。 そこで、私は、世間の人の言わない、別の考え方を提示して、考えるヒントを少しでも増やし、脳の老化予防、メンタルヘルス、頭の柔軟性を少しでもましになるように、テレビやラジオで言えない暴論も含めて、私の考える正解、私の本音を提供し続けていきたいと思う。 質問、相談、書いてほしいテーマ等、随時受付。
  • 880円 / 月(税込)
  • 毎週 土曜日(年末年始を除く)