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第164回 「イールドファーミング」とブッロクチェーン その2

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第164回 「イールドファーミング」とブッロクチェーン その2 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 まず今回は、仮想通貨の相場全体の概況を簡単に解説する。ビットコインを中心にかなり下がっているが、暴落するところまでは行っていない。その背景と今後の動きを簡単に展望する。 次に、「イールドファーミング」のその2として、この分野で注目されているプロジェクトを一挙に紹介する。 ▼仮想通貨の動き それでは早速最初のテーマを書く。仮想通貨の値動きの簡単な展望である。 1カ月ほど前は700万円を越えていたビットコインの相場は、400万円台の後半で推移している。約200万円近い下落である。これに伴い、仮想通貨全体の相場が大きく下がっている。今後のビットコインを中心とした仮想通貨の動きを悲観する声も強くなっている。 ●下落の理由 ビットコインが大きく下落した理由ははっきりしている。「テスラ」のCEOで、テクノキングと呼ばれるイーロン・マスクが、ビットコインに関する同社の姿勢を後退させ、同社の電気自動車をビットコインで販売することを停止したからだ。 今年の4月に「テスラ」は、この四半期にビットコインに15億ドル(約1645億円)を投資した。その後そのポジションを10%削減したものの、「テスラ」の投資でビットコインの相場は上昇し、一時は700万円台に高騰したのである。 しかし今回イーロン・マスクは、ビットコインを始めとした仮想通貨のマイニングに必要な電力量の大きさに環境問題の視点から懸念を示し、同社の電気自動車の仮想通貨による販売を停止した。そして、5月17日には、手持ちのビットコインの売却をほのめかすツイートもしている。 一方イーロン・マスクは、電気自動車の販売には他の仮想通貨を検討中だとほのめかしている。それらは、イーサリアムのようなマイニングのためのエネルギー効率がずっとよい仮想通貨になる見込みだ。 ●暴落はしていない このように、15億ドルもビットコインに投資をしたイーロン・マスクの「テスラ」が、電気自動車のビットコインによる販売を停止したのである。さらに、ビットコイン売却の可能性をほのめかしている。これは大きな衝撃をもって受け取られ、ビットコインの売りが大幅に進んだのだ。いまは400万円台の後半まで値を下げている。 ビットコインはこれまで何度も暴落を経験している。2018年には、200万円を越えていた相場は短期間で40万円台まで暴落した。このようにビットコインの相場は価値が4分の1になるまで暴落することは比較的に頻繁に起こる。ということでは、今回のイーロン・マスクの発表では、それこそ200万円台にまで暴落してもおかしくないという見方も出ていた。 だが大きく下落はしたものの、暴落という水準にまでは下がってはいない。むしろ下げ止まっているという印象が強いように思う。 ●アメリカの高まるインフレ懸念が原因 こうした状況になっているのは、やはりビットコインを長期で保有する投資家が多くなり、イーロン・マスクの発表があってもビットコインの売りが予想していたよりも起こらなかったためだと思われる。ビットコインを始めとした仮想通貨の長期保有の傾向は、明らかに強まっている。一層多くの投資家が、日々の相場の変動とは無関係に、仮想通貨を長期で保有しているのだ。 その背景にあるのは、やはりインフレの昂進だ。これは予想を越えた水準にすでに到達している。今年の4月の米卸売物価は、前年比で6.2%も上昇している。これは非常に大きな上昇幅だが、今後の上昇はもっと激しくなるという観測も多い。ちなみに以下は、いまもっとも上昇している製品だ。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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