久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽 」
毎月第1-4 火曜日発行 vol.39 2021/05/25 発 行
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4.久米のイチオシ
「必見アニメ『銀河英雄伝説』で
人類の愚かさとクラシック音楽の素晴らしさを知る」
わが家で、私だけが見ていなかった名作アニメ「銀河英雄伝説」。ただいま身も心も、この壮大なスペースオペラに捧げているところです。
それぐらい素晴らしい。素晴らしすぎて解説するのもおこがましいぐらい。
例によって、amazonプライムで無料視聴を進めて、ただいま第1期25話まで見終わったところであります。
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1 人類の愚かさを知る
昔、自衛隊で活躍されたある方から、軍略や政治を学ぶなら、横山光輝氏の名作マンガ「三国志」を読むといいと勧められたことがありました。
今、私が学生たちに勧めるとしたら、このアニメ。軍略、政治、さらには地政学、国際関係論を学ぶなら、田中芳樹氏の名作SF小説をアニメ化した「銀河英雄伝説」を見ろとイチオシするでしょう。
なぜ、遠い未来の銀河系の戦いを扱った架空の物語が、現代の地政学、国際関係論に役立つか、疑問に思われる方も多いでしょう。
しかし、世界史に通じ、現代の世界情勢を憂いているオトナが、このアニメを見たら、これはコロナ禍で分断が進む「私たちの世界」を暗喩していると感じることでしょう。
もちろん、今から30年以上も前に、この名作を創り上げた作者は、そんなことは考えていなかったでしょうが...
この物語の、銀河帝国は、その軍服や旗、登場人物の名前、さらには帝国初代皇帝の名前などから、ドイツ第三帝国を模していることがわかるでしょう。
一方、帝国を逃れた人たちが創り、民主主義を標ぼうする自由惑星同盟は、多様な人種がいるということで米国でしょうか。
そして、帝国の自治領でありながら、二大勢力圏の交易などで富を蓄え、経済面で両勢力に多大な影響を与えるフェザーンは...。
さらには狂信的で野望をたくらむ地球教なる宗教集団も物語に絡んでくるので複雑です。
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