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第165回 予測市場とブロックチェーン その1、ビットコインの暴落は予告されていた?
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▼今回の記事
まず今回は、ビットコインを中心とした仮想通貨相場の暴落に関して、日本では報道されていない情報を紹介する。この暴落が起こる前、ダークウエブと呼ばれる「4Chan」で、これから下落させるという予告があった。その後の相場展開も予告されてた。
次にメインテーマとして、予測市場におけるブッロクチェーンのプロジェクトの概要を紹介する。これはいま注目の「分散型金融(DeFi)」の分野で注目されているエリアでもある。
▼仮想通貨相場の暴落と今後の動き
それでは今回最初のテーマを書く。仮想通貨相場の暴落とそれが事前に予告されていた可能性、そしてこのメッセージが伝える次の展開である。
5月19日、ビットコインを中心とした仮想通貨の相場は大きく下落した。その後も下落は数日続き、23日にはビットコインは350万円まで落ちた。これは、今年の4月につけた700万円台から48%の下落である。ビットコインは、相場が半値以下になる暴落を何度も繰り返しているので、今回の下げを暴落と呼べるのかどうかは議論の余地がある。しかし、半年ほど続いた暴騰相場が価格調整局面に入ったことは間違いないだろう。
●暴落の2つの引き金
今回の暴落の引き金になったのは、2つである。ひとつは、中国政府によるビットコインの規制発表である。中国政府の「金融安定発展委員会」は、金融リスクを防止するために、ビットコインのマイニングや取引の規制を発表したのだ。
次は、「テスラ」の創業者でCEOのイーロン・マスクによるツイートである。マスクは電気自動車「テスラ」のビットコインによる販売停止を宣言した。またマスクは、今年の2月にビットコインを15億ドル買っていたことが判明したが、この全額かその一部を売却した可能性がうわさとしてツイートされた。
この2つが今回の暴落の引き金の原因として考えられているが、より大きな役割を果たしたのはイーロン・マスクのほうだと見られている。中国政府はすでに数年前からビットコインの取引とマイニングを規制しており、今回はこれまでやっていたことも文書化したに過ぎない。特に目新しいものではない。むしろマスクによる発表のほうが、サプライズは大きかった。
●事前に予告されていた暴落
しかし、そのような報道のなか、ちょっと不気味な情報がある。これは、日本ではほとんど知られていないようだ。アメリカにはアングラ系の画像掲示板、「4Chan」がある。ここは、トランプの熱烈な支持者が信奉する「Qアノン」というキャラクターが出現したサイトでもある。ときおり、意味深なメッセージが投稿され、それが後になって実現したこともある。
そのような「4Chan」に、ビットコインの暴落が始まる何時間も前に以下のような投稿があった。
「私がどんな企業で働いているかは言えないが、それは中華人民共和国に関係する大企業である。今回の(中国政府)の発表は、協定標準時間の午前7時までにビットコインの相場を出来る限り下落させることが目的である。」
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