【浮かれ気分で…】
出版日まで、いよいよ後一週間
待ちに待った瞬間で、早く本屋に並んでいるのを見たくてワクワクしていた。
ついに、自分の本が世の中に出るのである。
出版社から連絡があって、わずか3ヶ月後には出版という異例の速さで出版日が迫っていた。
しかし、本の出版で浮かれていたリュウトは肝心の目先の収入がないまま1ヶ月を過ごしていた。
9月の上旬に沖縄に移住し、何とかやり繰りをしていたが、もう後が無かった。
とりあえず、知り合いの仕事がある時には、アルバイトとして入っていたが、毎日仕事があるわけでは無いのだ。
仕事が無ければ完全に収入はゼロである。
いままでみたいに、給料日まで何とか我慢すればどうにかなるというレベルではなかった。
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