非常時宰相には強さが必要
「日本はコロナ敗戦」
政府は28日、東京や大阪など9都道府県に対して、緊急事態宣言を6月20日まで延長することを決めました。新型コロナウイルスの感染確認からすでに1年半近くなろうとしていますが、日本はこのコロナとの戦いに敗北したことが明らかです。中国、英国、ニュージーランドなどの戦勝国と、日本、インド、ブラジルなどコロナ敗戦国との明暗は明らかに拡大しています。
日本は当初、感染者数、死者数が少なく、日本の特異性、「ファクターX」の存在などが指摘され、「神の国日本は勝てる」と、あたかも真珠湾攻撃での戦勝ムードに甘えていました。しかし、昨年の4月には早くも緊急事態宣言を発出せざるを得なくなり、「ミッドウェー海戦での敗北」を経験しましたが、今回もこれを正しく伝えず、その後第2波、第3波、第4波と、機を追って犠牲者の数が増えています。
最後は米国からワクチンを回してもらえば、戦いに勝てると思い、戦略も計画もないまま場当たり的にワクチン接種を急がせましたが、まるで「神風特攻隊」に起死回生を求めたのと似て、戦況の改善にはなかなか結び付きません。結局、原爆を投下され、これ以上の犠牲はないほど打ち砕かれて、ようやくポツダム宣言を受諾した76年前を思い起こさせます。
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