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「誰も気付かない」中国の膨大な脱炭素コスト、経済減速へさらなる「重圧」

勝又壽良の経済時評
  • 2021/06/03
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三峡ダム象徴の環境破壊 依然として成長優先主義 鉄鋼生産の削減が不可避 免罪符を得られる道なし これまでの順風満帆な中国経済に、大きな二つの障害が立ちはだかってきた。一つは、周知の出生率急減に伴う人口減少の絶壁である。もう一つは、世界的な異常気象の原因とされる二酸化炭素の排出量抑制である。どちらも、中国へ大きな課題を背負わせている。 間近に迫った人口減は、潜在経済成長率を引下げる。脱炭素は、即効性を求められるだけに、大量の排出源である製造業にメスを入れるほかない。これも、経済成長に大きなブレーキを掛ける。体力の弱ったところへ新たな負担が増えて、中国経済は十字架を背負うのだ。 中国は、二酸化炭素の排出量で世界全体の28.4%(2018年)を占め断トツのワースト・ワンである。ワースト2位の米国14.7%(同)を1.9倍も上回っている。ちなみに、日本は3.2%(同)でワースト6位である。一部原発を止めている影響が出ている。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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