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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 075
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、ピンドードーのビジネスモデルについてご紹介します。
中国で起きたイノベーションを3つ挙げろといわれら、個人的な見方ですが、「アリババの新小売」「バイトダンスのAIリコメンド」「ピンドードーのビジネスモデル」を挙げます。
ピンドードーのビジネスモデルは、複雑な小売市場をよく観察し、高次の連立方程式を解くような見事さがあります。このメルマガでもたびたび扱っている「下沈市場」「私域流量」「ソーシャルEC」「リファラル購入」という考え方は、その多くがピンドードーから生まれてきたものか、ピンドードーが最初に活かしたものです。
特に素晴らしいのが、地方都市や農村の消費者にECサービスを提供し、なおかつ地方都市や農家に事業をする機会を与えたことです。その昔、トウ小平は、「豊かになれるものからなっていけばいい」という意味のことを言い、地理的なトリクルダウン的な考え方で、まずは沿岸の大都市から豊かにしていくと改革開放政策を始めました。しかし、多くの地方在住者は、本当は「豊かになれるものだけが豊かになる」であって、地方は置いていきぼりになるのではないかという不安を抱えていました。それがピンドードーの登場で、嘘ではないことがわかったのです。
そして、ピンドードーは都市にも波及し、2020年の年間アクティブユーザー数では、アリババのタオバオを抜き、中国で最も利用者の多いECサービスになりました。
ピンドードーのビジネスモデルは、どこがすごいのでしょうか。今回は、ピンドードーのビジネスモデルについてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 075
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