目下のアメリカでは、CPIにしろPCEデフレーターにしろ、コア
のインフレ率ではだいたい3%くらいの高めのインフレが巻き起
きています。
目下のアメリカ株式市場では、「アメリカで今起きているインフレ」
は、「賃金上昇を伴う良いインフレなのか?」、それとも「賃金上昇
を伴わない悪いインフレ(=スタグフレーション、不況の中の物
価高)なのか?」で、まだ判断に迷っているようです。
「やや高めだけれど、賃金上昇を伴う『良いインフレ』が巻き起き
ている」ことがはっきりと証明されるまでは、株式市場はなかな
か勢いよく上昇しないところがあります。
ちなみに、賃金上昇率が物価上昇率とほぼパラレル(平行して)に
上昇していると、「それは良いインフレ」です。
その反対に、賃金上昇率が物価上昇率に追いつかないでいると、
人々の購買力が徐々に低下するので、それは「悪いインフレ(=ス
タグフレーション、不況の中の物価高)」です。
本日6月4日(日本時間で今夜の9時半)、アメリカでは「5月の
雇用統計」が発表になります。
この日の雇用統計では、賃金上昇率に注目!!!
この日の統計で、「今起きているのは『良いインフレ』で、『悪いイ
ンフレ』は起きていない」ことが証明されるかもしれません。
そうなれば、すばらしく「インフレ押し上げ要因」であり、「株価
の押し上げ要因」となります。
その反対に、長期金利が過剰反応して、株式市場で一時的に「賃金
ショック」のようなものが走れば、その時は「買い」でしょう。
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