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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第432号2021.6.1配信分
●『クルマでアンチエイジング!』を考えている
なるべく人と違う道を歩くことを心掛けてきた。元々が文章と無縁で生きて
きた身。当時フリーランスという言葉遣いは一般的でなく、専門誌媒体も少な
かった。ライター需要も知れていた。そんな状況であっても、まともに競争し
たら到底勝ち目はない。今で言うレッドオーシャンとは真逆だが、競争する相
手は少ないに越したことはない。どれだけ競合のないブルーオーシャン(の在
り処)を知っているかは正に死活問題でもあった。他人と同じで安心する日本
的情緒はもちろん理解している。しかし人が右なら俺左が今も変わらぬ私の流
儀。正しい間違っているではなく、ただサバイバルの作法として心掛けてきた。
結果として現在の境遇があり、古希目前に超低空飛行の日々を生きている。
我ながら損な性分と思うが、全然暗い気持ちにはなっていない。69という年齢
は具体的であり、世間の一般認識では老後の一言で括られる境遇だが、当人は
意気軒昂であり、まったく諦めてはいない。
正直なところ身体は相応ガタがきている。まだ記憶が鮮明に残る若き日との
ギャップにうろたえることも多くなった。しかし「諦めるのは死んでからでも
遅くない」いつも書いていることを胸に刻みつつ、”せっかく生まれてきたの
だから老人の境遇を堪能しなければもったいない”の実践に励んでいる。
これまでサラリーマンという宮仕えを経験することがなく、直観と運だけで
やって来た。お陰で浮き沈み激しい人生だが、元々が無一文の素っ裸で生まれ
てきた身だ。そう考えれば、この歳まで生きているだけでも吉だろう。気がつ
けば少子高齢化社会であり、人生100年時代と言われるようにもなっていた。
基本的にその気になりやすい質なので、目指せ”白寿”をリアルな目標にして
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