日本再生には政府の信頼回復が急務
「広がる国民の反乱」
国民の間に政府への「反乱」が広がっています。10の都道府県にはまだ緊急事態宣言が発令されていますが、繁華街への人出はむしろ増えています。鎌倉の小町通りなど、一部行楽地の人出はコロナ前と変わらないごった返しで、政府や自治体が呼びかける「密」の回避は全く無視されています。
もっとも、ワクチンの大規模接種会場に現れた高齢者からは「1年半ぶりに電車に乗った」とのコメントもあり、政府の呼びかけに応じないのはどちらかと言えば感染を恐れない若い人のようです。ワクチン接種の優先順位は、重症化リスクの高い高齢者から、となっていますが、出歩かない高齢者と政府の要請を無視して出歩く若い人とでは、感染抑制の観点から見れば、新宿区の様に若い人優先も一案です。
しかし、これは若い人がもはや政府や自治体のいうことを聞かない、との前提になっています。無政府状態を前提とすれば、ウイルスのスプレッダーを減らすことが優先され、若い人や通勤を余儀なくされる人からワクチン接種を進めるとの考え方が成り立ちます。国民が皆政府の要請に素直に応える状況を前提に、高齢者優先となったのですが、今の日本ではこれが機能していません。
個人だけではありません。有力政治家がよく使う寿司屋は、緊急事態宣言下でも時短や酒類の提供自粛に応じず、平常営業を続けていました。有力政治家のお墨付きがあり、当局もチェックに来ないと言います。こうした店が増えてくると、正直者が馬鹿を見ます。経営危機に直面する飲食店にすれば、言うことを聞いて破産するか、「闇米」を食べて生き残るかの選択となります。
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