久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽 」
毎月第1-4 火曜日発行 vol.42 2021/06/15 発行
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●目次
1.今週のできごと
「ロシナンテス川原尚行さんの見果てぬ夢」
2.今月の課題/「梅雨でも楽しい雨の想い出」
「雨の季節の新宿御苑が恋しくなる映画」
3.お気軽参加コンテンツ
・私だけの絶景「#〇〇クラブ」
ダークサイドに落ちたピノキオ/昭和育ちにお馴染みの遊具?
・路地裏かくれ名店「レッドデータブック」
ローカル駅の地元民が愛する蕎麦店
・フツーのおたより(なんでも歓迎の雑談)
障害は笑い飛ばして武器にする/元野球少年の恩返し
4.久米のイチオシ
「私のギター神1パット・メセニーの何でもあり名演」
5.オトナの放課後相談室
「他人から強いられる「成長」が苦手です。」
6.告知
「日経寄稿文『PHVから考える未来』とタイガー立石特番」
7.あとがき
「銀河英雄伝説ロスとゴールデンカムイシフト」
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1.今週のできごと
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私、久米信行が今週感じたこと、印象に残ったこと、考えたことなどをコラムとしてお伝えしていきます。
「ロシナンテス川原尚行さんの見果てぬ夢」
すごい人にお会いしました。思いがけず、そのご家族にも。
その人の名は、川原尚行さん。NPO法人/国際NGO法人ロシナンテスの理事長です。
ひょっとしたら、あの熱血達人紹介番組「情熱大陸」などでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
https://www.mbs.jp/jounetsu-old/2009/01_11.shtml
川原さんは、私が選考委員を拝命している社会貢献支援財団 社会貢献者表彰の2010年度受賞者です。今回、この10年間にどんな飛躍を遂げられているか、ぜひとも対談インタビューでお聴きしようと、北九州市のロシナンテス事務所を訪ねたのです。
まずは、2010年度に受賞した時の想いを、社会貢献支援財団のwebサイトからご紹介いたしましょう。
私は外務省に在籍し、在スーダン日本大使館の医務官として赴任しておりました。スーダンは、政治的な理由から日本からの援助が停止され、また医務官としての職務上の制限もあり、現地の人達への診療行為や、二国間の医療援助が不可能な状態でした。
しかし、スーダンで病める患者を何とかしたいという気持ちから、外務省を辞職する決意をしました。そして多くの方々からの支援を得て、05年よりスーダンで医療活動を開始しました。
翌年に、私の故郷である福岡県北九州市を本部とするNPO法人「ロシナンテス」を設立しました。この法人は、私の専門性をもとに、医療事業を中心に、水・衛生事業、学校・教育事業、スポーツ事業、交流事業、母子保健事業といった活動を行っています。
医療事業においては、無医村を中心とした巡回診療から始まり、スーダン東部の村に診療所を立ち上げ、そこにスーダン人の医療スタッフを配置して医療活動を行っています。また、劣悪な水環境の改善のために給水所の建設を行いました。そして、スーダンでは女子教育が重視されていないことから、女子小学校の建設支援を行い、より多くの女子に読み書きを習得するための勉強の機会を提供しています。JICAとの連携事業である母子保健事業においては、伝統的産婆さんにのみ頼ってきた出産を助産師との協力によるものに変えて行くことや、妊産婦検診や乳児検診、母親学級などを助産師とともに行っています。
上記のような事業を同一地域で行い、アフリカでの地域開発の一助となることを目指しています。
またスポーツ事業では、スーダンで一番人気のサッカーを通じての子供たちへの教育を目指して、少年サッカー教室を設立しました。さらに女子サッカーの普及にも努めています。
団体名の「ロシナンテス」とは、ドンキホーテにでてくる痩せ馬「ロシナンテ」を複数形にしたものです。自分も仲間もみんな痩せ馬の「ロシナンテ」であり、そんな痩せ馬でもたくさん集まればきっと大きな力になる、という思いに由来しております。
実際にスーダンで活動するスタッフの一人一人が、ロシナンテですし、日本で応援をしてくださる方々の一人一人もロシナンテです。
外務省をやめて、アフリカで無医村の巡回診療?!
NPOを設立して、給水所や学校建設?!
対談の前に、川原さんのことをネットで調べているうちに、その情熱と行動力にすっかり魅せられてしまいました。いつしか大ファンになってしまったのです。対談前から、あれを聴こう、これを聴こうと期待がどんどん膨らみます。
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