天使のトラップ　第3巻　その4

【天使の説法】 「トト、毎日おしごとお疲れさまレス」 「何？　急にどうしたの？」 朝から謙虚な天使が何やら妙な事を言いはじめた。 　 こんな時は要注意である。 ケーキかアイスクリームの催促なのだろうか？ 「トトが毎日、人のためにお話をしてるから、今日はここちゃんがトトのために、おはなしをしてあげるからお供えしてもええで」 いつもとは違う、周りくどい催促である。 「分かった分かった、ありがとう、アイスクリームは冷蔵庫に入ってるよ」 「ダメやろ、ここちゃんがお話をして、そのお供えとしてのアイスクリームやないとあかんやろ」 「アイスクリームが食べたいだけやろ、わざわざお話しなくても、ここちゃんの好きなアイスクリーム食べてええでぇ」 「まったく、トトは何も分かっとらんなぁだからいつまでもゲジ眉なんや、あのなぁ、ここちゃんは天使やで、トトをもっと幸せにするために大事なお話をしようとしてるんや、まったくもう」 天使の話を聞くのが面倒くさいと思ったのだが、余計に面倒くさくなりそうだったので、