2021年 第 24 号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
こんばんは。長尾和宏です。
いよいよ日本全国、本格的な梅雨入りです。このジメジメした気候に、マス
クは本当に辛いです。大阪・高槻市では、体育の授業中に、マスクをしなが
ら持久走をしていた小学5年生の男の子が亡くなるという痛ましい事件もあ
りましたね……今年2月の事件ですが、つい先日、この男の子のお父さんが、
テレビのインタビューに答えていて、胸が痛みました。
マスクと息子さんの死亡との関連性は、まだ「調査中」だとした上で、運動
中のマスク着用の危険性を改めて周知して、と涙ながらに訴えていました。
「こんなに元気な子が一瞬で命が亡くなるんだって。学校側に関しては、生
徒たちにマスクをつける/つけないの選別を委ねないでいただきたい。
これから特に熱中症(のリスク)もあるので(マスクの)使い方を考えてい
ただきたい」と……。
僕もそう思います。マスクをつけるかつけないかは子どもに任せていたとい
う学校側の言い分は、一見、子どもの権利」を尊重しているようにも思えま
すが、ただの責任逃れにしか思えません。
子どもの自由の尊重と大人の管理責任を刷りかえています。
子ども達は仲間外れになるのが怖い。先生から注意されるのが怖い。さらに
体育の時間ともなれば、小学校5年生の男の子なんて、「負けず嫌い」の塊の
ような子たちですから、「マスクを外したら負けになる」という感覚も生まれ
たことでしょう。
それでなくても、日本人は同調圧力に弱い。これからの季節、外で運動中や
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