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在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説 大澤 裕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1. テキサス州がトランプの壁を独自建設へ 2. 日本で働きたい外国人がいなくなる近未来 3. 執筆後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────── 1.テキサス州がトランプの壁を独自建設へ ─────────────────────────────────── 日本でも一部報道されていますが米国テキサス州のアボット知事がトランプの壁を独自に建設すると発表しました。275億円の州税を投入して、足りない分はクラウドファンディングで寄付を呼びかけるとの事です。 バイデン政権下、過去20年間で最大となる数の不法移民の流入しており、それに緊急対応するためです。 来年の予備選挙でアボット氏に挑戦する元州上院議員のドン・ハフィネス氏も、「安全のために必要だ」と言っています。「バイデン政権は国境を守らないから、テキサスが守る」との事です。 その一方、不法移民の根本対策の責任者とされたカマラ・ハリス副大統領は批判にさらされています。 かつて「トランプ大統領が国境で700人もの子供を親から引き離した」と強く非難していましたが、バイデン政権になって2万人の子供だけの不法移民が発生しているにもかかわらず、南部国境の現場視察にすら行っていないからです。 ようやく先週にメキシコとガテマラを訪問しましたが「米国に来ないでください」と訴えて、また民主党の左派急進派から非難されています。 人権的でないというのです。 共和党がバイデン政権の不法移民政策を非難するのは当然ですが、身内である民主党からも非難されるのを不思議に思われるかもしれません。 しかしながら不思議でも何でもありません。 民主党はコンセンサスができていないのです。 選挙中は反トランプという点で一致していただけなのです。 「壁は役に立たない」「環境を破壊する」「不法移民は経済的にアメリカによい」「不法移民を追い返すのは人権的でない」などなど、党内の様々な人がトランプの壁に反対していたのですが、矛盾する理由もあり、根本的な議論がされてないのです。 米国マスコミが論点をずらしたので議論する必要がなかったのでしょう。 マスコミは「移民に反対するトランプ大統領」と合法移民まで反対しているかのように拡大してのトランプ批判キャンペーンでした。 しかしながらこの不法移民問題はトランプの主張いかんにかかわらず、民主党内で真剣に議論すべきでした。国家の方向性を決める問題だからです。トランプへの反発が強すぎて、まともな議論ができてないのです。 民主党内に不法移民に対するコンセンサスができてない事が、今のバイデン政権の国境政策の迷走を生んでいます。 PS 逆に共和党は一枚岩でした。「不法移民はダメだ」、それだけです。しかしそれだけで結束させる強い力を持ちました。 PSPS なお、日本のマスコミの多くは、トランプ主張の基本、「不法移民のキャッチ・アンド・リリース政策の問題点」さえ説明していませんでした。「トランプに騙される米国人」といった報道ばかりで4年以上を乗り切りました。 (本文内容より抜粋)

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