先週のFOMCの「ドットプロット」では、こちら貞子メルマガの
予測通りに、多くのFOMCメンバーが「利上げ予想時期」を「前
倒し」してきました。
その結果、今回のドットプロットの中間値は、「2023年までは
少なくとも2回の利上げが行われるだろう」へと変更されました。
ただし、この「ドットプロットの中間値」というものは、FOMC
のコンセンサスでは決してありません。
悪く言えば、「ドットプロット」は、FOMCメンバーがタカ派・ハ
ト派が入り乱れて、それぞれ自分勝手に「利上げ時期」をバラバラ
に予測しているだけ。
今回のFOMCのドットプロットの特徴は、「メンバーの中では、
今後の見通しについては、超タカ派から超ハト派まで見通しが大
きく割れている」ことです!!!
メンバーの間でこれほどに意見が割れているFOMCを、私は今ま
で見たことがないような気がします。
ところが、FOMC後の16日・17日の二日間に限って見ると、
市場は「ドットプロットの中間値」にだけ反応。
市場は、二日間は、その「ドットプロット」の中で繰り広げられて
いる「FOMCメンバーの中での激しい意見対立」にまでは、注意
を払いませんでした。
その結果、16日・17日のパウエルFRBは、「利上げ予測時期」
の「前倒し」を無事乗り切ったように見えました。
ところが、わずか2日後の18日(金曜日)に、米セントルイス連
銀のブラード総裁が、反旗を翻し(ひるがえし)ます!
パウエルFRB議長の顔に泥を塗るかのように、タカ派的な爆弾発
言をします。
今後、FOMCメンバーたちは、代わる代わる折に触れて、自らの
信じるところ(インフレ見通し)を激しく主張してくることでし
ょう。
8月下旬のジャクソンホールあたり(?)であく抜けするまでは、
市場は、疑心暗鬼の中で、「対立する連銀関係者の発言」に右往左
往を続けるのではないのか・・・。
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