メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

★RANGAI文庫通信 No.32

RANGAI通信
★RANGAI文庫通信 No.32 2021年6月25日発行  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 目次 ■RANGAI文庫編集室より ・双子のライオン堂さんによる佐川恭一 『ダムヤーク』オンライン読書会など。 ・犬塚勉の画から服部達の評論「われらに  とって美は存在するか」へ ■早坂の近況 ・小倉日記2021、その後のぼくら、など ・古家の片付けと小鳥のこと ■古い日記より 「ランサナの夢」 「ほんとうは苦手。甘い色の絵の具。懐かし  の○○、家族が好きと言う人」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■RANGAI文庫編集室より、早坂類です。 北九州は緊急事態宣言が解除されました。 そして夏日です。 皆さまはいかがお過ごしでしょうか。 体調を崩した時は素直にお休みして下さ い。RANGAI文庫編集スタッフも急に体 調を崩し入院した様ですが、週明けには 退院との事、ホッとしています。 東京の書店「双子のライオン堂」さんが、 Zoomを使っての読書会を企画されてい るようです。 2021/7/3(土)13:30~ 『ダムヤーク』佐川恭一(RANGAI文庫) 読書会【オンライン開催】 https://peatix.com/event/1960455 早坂は残念、この日、予定が入っていて 覗きに行けませんが、参加される方がい らしたら是非様子を教えてください。 編集スタッフ入院で作業が少しだけ止まっ ている間に、注文していた犬塚勉の画集 がとどきました。奥様が書籍の管理をし ていらっしゃる様でメールでのやりとり に静かな熱を感じました。 彼は谷川連峰登山途中に亡くなっている のですが、私が知る範囲で登山画家の絵 の中には音が無い。犬塚勉の絵も不気味 なほどの静けさに包まれていて、目前の 石や草や道を克明に描き写しながら自ら の内の高みを目指しているように感じま す。安らぎや癒しとは程遠いその目的地、 厳しい自然と対峙することで充足を得よ うとする人の最後が登山途中の事故だっ たというのは何か彼らしい最期であった ような気もします。彼の中に中庸という 観念は無かったのではないだろうか、と。 勝手な想像ですが。 犬塚勉の絵を見ていて、やはり山で亡く なった評論家、服部逹の硬質な文章を想 いました。彼は穂高で亡くなっています。 彼の場合は自殺でしたが、彼の死を悼ん で、安岡章太郎、遠藤周作、松村剛の三 人が、服部逹評論集、「われらにとって 美は存在するか」(昭和34年審美社)と いう書物を編み、刊行しました。その中 の「未来への脱出路」という文章の中に こんな一文があります。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • RANGAI通信
  • 主に早坂類のエッセイをお届けします。併せてRANGAI文庫の出版物についてのお知らせや、「創作の遊び場・RANGAI」メンバーの活動状況や作品についてのお知らせなどを予定しています。
  • 390円 / 月(税込)
  • 毎月 5日・25日