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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 078
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、「興味EC」という新しい言葉についてご紹介します。
興味ECとは、TikTokを運営するバイトダンスの中国版TikTok「ドウイン」で行われているライブコマースのことです。今年の4月に、バイトダンスはドウインで商品を販売する業者を集めたカンファランスを初めて開催し、その中で、バイトダンス側は「興味EC」という新しい概念を提出しました。
後ほど詳しくご紹介しますが、従来の伝統的なECは必需品をニーズに基づいて販売する構造でしたが、ドウインのライブコマースは楽しみのための商品をウォンツに基づいて販売する構造だというものです。
しかし、必需品か娯楽品かの違いだけではなく、販売手法などが大きく違ってきます。
また、商品ムービーやライブコマースは、バイトダンスの機械学習アルゴリズムによってリコメンドをされるため、技術面からは「アルゴリズムEC」と呼ばれることもあります。
さらに、購入決定プロセスが、従来のECとは異なり、興味ECの場合は一瞬で完結をするため、「ファストEC」という呼び方をされることもあるようです。このような呼び方は、それぞれの文脈で使われるもので、いずれもドウインや快手でのショートムービープラットフォームでのライブコマースを指しています。
では、興味ECとは、従来の伝統的なECと何が違うのでしょうか。今回は、従来のECと比較をしながら、興味ECをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 078
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▼目次▼
ECがビジネスモデルの変革期に突入。TikTokライブコマースによる「興味EC」「アルゴリズムEC」とは
アリババ物語その76
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