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津田大介の「メディアの現場」
2021.6.4(vol.442/part1)
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──Don't lose your temper──
みなさん、こんにちは。津田大介です。
あいちトリエンナーレ2019で騒動になった「表現の不自由展・その後」を引き継ぐ
民間の企画として、東京・名古屋・大阪でこの7月に予定されていた不自由展ですが、
東京は右翼や日本第一党の街宣により、貸出を予定していたギャラリーが「住民に
迷惑はかけられない」として使用を拒否。別の会場も厳しかったことから延期が決
まりました。
大阪にいたっては抗議が相次いだことに加えて大阪府議会議員が施設に圧力をかけ、
使用中止が決まりました。
あいトリのときは「公金を使うから問題なのだ。民間でやるなら問題はない」とい
うかたちで多くの人に批判されましたが、今回の東京・名古屋・大阪はすべて民間
の自主企画です。いかに「公金を使うな」論が建前上のものでしかなかったことが
今回の一件で証明されたのだと思います。
いまのところ名古屋は開催される見込みですが、不自由展の向かい側で日本第一党
を中心とするヘイト展も開催されるそうです。このどちらにも使用許可を出したの
が河村たかし名古屋市長という非常にねじれた構図になっています。
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