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第170回 自立分散型組織(DAO)とブロックチェーン その2
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▼今回の記事
まず今回は、ビットコインなどで話題になっていニュースをいくつか紹介する。全体的なトレンドが見えてくる。次にメインテーマとして、「自立分散型組織(DAO)」の分野で注目されているプロジェクトを多数紹介する。
▼ビットコインで注目されるニュース
それでは早速今回最初のテーマを書く。ビットコインを巡って注目されているニュースの紹介だ。
ちなみに筆者がよく利用するサービスに「Into the block」というものがある。これは主要な仮想通貨にかかわるビッグデータを解析し、相場を含めた全体的なトレンドを提供してくれるサービスだ。有料だが、年60ドルと非常に安い。主要な仮想通貨における投資家の保有期間、「クジラ」と呼ばれる大口投資家の割合、総取引量など50を越える分類でビッグデータの解析結果を提供してくれる。また、1時間単位の相場予測も提供しており、的中率は6割から7割だ。以下がこのサービスのリンクである。
Into the block
https://app.intotheblock.com/
●SNSの動向
このサービスで興味深いのは、それぞれの仮想通貨に関するSNSの動向が分析されていることである。「ツイッター」と「テレグラム」で、対象となる仮想通貨について話題になった記事や発言をキーワードを通して見ることができる。
ちなみに、仮想通貨の相場に大きな影響を与えるのは多くの投資家が信じるシナリオである。これは英語で「ナラティブ」と呼ばれている。たとえば「イーロン・マスクがビットコインを15億ドル相当分買うようだ」というシナリオを多くの人々が信じれば、ビットコインの相場は上昇する。これは、実際にイーロン・マスクがビットコインを買うのかどうかということとは関係がない。そのようなことが将来起こるはずだというシナリオを多くの人々が信じるのかどうかが問題なのである。現実にその事象が起こったのかどうかではかならずしもない。
こうしたシナリオを生成していのはSNSである。SNSで注目を集め、話題になったシナリオが、多くの人々が信じるシナリオとなって流通する可能性が高くなるのだ。「Into the block」のサービスは、「ツイッター」と「テレグラム」という2つのSNSでやり取りされたメッセージを解析し、対象となる仮想通貨の多くの人々が注目する情報を明らかにしてくれる。
今回は、「Into the block」の最近の解析で、多くの投資家が注目しているビットコインに関する話題を2つ取り上げる。これれが将来シナリオ化し、相場を左右するようになるのかどうかは分からないが、その可能性はありそうだ。
●ニューヨーク市長候補の発言
話題になっているニュースのひとつは、ニューヨーク市長選候補の発言である。いまニューヨークは市長選の真っ只中だ。4人の候補者が立候補しているが、そのなかで最有力なのが、元警察官のエリック・アダムスだ。支持率が31.7%で他の3人の候補を大きく引き離している。
そのエリック・アダムス候補だが、最近ビットコインに関して興味深い発言をした。
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