PART1 Prof.サカキの市況展望
(執筆日時:7月1日午前11時)
[1] 日経平均株価は右肩下がりのボックス相場が続行中
6月16日のFOMC後の記者会見で、パウエル議長は、
「金融緩和縮小の道筋について、議論を始める。本日の
会合でもその議論を行った」と述べました。また、2022年
中に利上げを見込む委員が過半数に達しました。
その一方でパウエル議長は、「委員の予測は、FOMC
の決定や計画を示すものではない。今後の経済がどのように
なるのかについては誰も確信を持っていない」と述べて、
利上げ観測の火消し役になることも忘れませんでした。
(ただし、「今後の経済がどのようになるのかについて
誰も確信を持っていない」のは、当たり前です。誰も神様
ではないので。)
ここで明かにしておかなければならないのは、
「これで、潮の目は変わった」
ということです。
FRBが、これまでの「コロナ禍における経済支援策の
ためのジャブジャブ緩和」から、テーパリング(緩和縮小)
の方向に舵を切ったのですから、これは見過ごすべきでは
ありません。「大きな潮流の変化」です。
現に、日経平均株価も今年の2月16日に高値(30,714円)
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