日刊 大石英司の代替空港
▲▽大規模接種会場▽▲
木曜朝。ざんざ降り。傘だけではずぶ濡れになりそうなので、やむなくポンチ
ョを羽織って出かける。向河原駅は、NECの専用改札が開放されて、そっちに
誘導されるのかと思いきや、普段通り、北側改札を出て線路を渡って会場へと向
かう。でもググると、今はあの改札はパンピーも利用出来ると書いてあるんだよね。
会場はスタッフの数が凄い。たぶん、実際に受ける人間の5倍かそこいら配置
されているんじゃなかろうか。
あれもこれもあまりにサクサク進み過ぎて、こういう手際の良い流れ作業は、
逆にお年寄りにはしんどいだろうな、と思う。
注射、まるで筋肉を裂かれたような……、てアホかいなw。普段、採血で受け
ている極太の注射針を考えると、あ、もう終わったのか、という程度の痛み。
その後の15分の待機をスマホを弄って過ごす。それなりの準備はしてきたが、
抱えたままの雨具が邪魔で新聞ひとつ出せない。つまり打ち終えるまで、どこか
に腰を下ろして荷物を畳む暇も無いのね。
ましかしスタッフの動きがきびきびしていてさすがパソナね。スタッフは、若
者が7割くらい。どこで集めたんだろう。手隙な時に、若い男女が笑顔で世間話
している場面が微笑ましい。
「バイト上がったら、飲みに行こうか?」
「え? でも……」
「ジジババの相手ばっかしてても疲れるじゃん」
「あたし、そういうんじゃ……。世の中のために尽くして、お年寄りの笑顔が見
たくてこのお仕事に応募したわけで……」
「別に減るもんじゃなし」
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