2021/07/05 第430号
最強格闘技解体新書
伝承されなかった技術
芦原英幸先生は、まさに天才であった。
しかし、天才であったが故にその技術で
あるサバキは伝承されなかった。
私は、最近ではそう考えるようになった。
もし時間があれば伝承できたかもしれな
いが、伝承するには時間はなさすぎた。
それでも芦原先生は、病床から息子の
動きをチェックし、基本を叩きこもうとし
た。しかし、病床からはサバキを伝承する
ことは不可能だったのだ。
芦原先生のサバキを伝承できるその可能
性があったとするならば、最低でも中元憲
義師範が芦原会館に在籍して二代目を鍛
える必要があった。それは多くの芦原OB
が言う事である。
しかし、中元師範は破門にされた。
中元師範は、サバキ伝承する最後の切り札
であったのだ。それが、消えてしまった。
そもそも、サバキとは「相手に攻撃をさせる
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