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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 079
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、顔認証技術についてご紹介します。
コロナ禍が起こる前の2019年の最も熱い話題は、顔認証技術でした。アリペイ、WeChatペイの顔認証決済が急速に広がり、買い物をする時にはもはや財布どころかスマートフォンも不要。「スマホは忘れることはあっても、顔を忘れることはない」と顔認証決済端末が急速に普及をしていきました。
それ以外でも、テック企業の出退勤管理、大学やマンションで関係者以外を不用意に入れない工夫として、顔認証ゲートなども広まっていきました。
ところが、ご存知のように2020年に入ると、コロナ禍が起こり、全員がマスクをすることになり、顔認証が利用できないという状態になりました。
すぐに百度などを始めとするテック企業は、マスクをしたままで顔認証ができるようにし、同時に検温も行うというシステムを開発しましたが、認識精度は95%程度で、企業の出退勤管理程度にしか利用できません。この精度では、決済認証にはまったく不十分なのです。そのため、顔人認証の普及は完全に止まってしまいました。
しかし、今、新型コロナが終息をして、市民は再びマスクを外して街を歩くようになりました。都市によって規制はさまざまですが、マスクの着用義務は店舗を利用する時と、公共交通機関を利用する時に限定をする都市が増えています。特に気温が上がってからは、街を歩く時はマスクを外すか、あごかけにしている人が増えているそうです。
これにより、再び顔認証の技術が少しずつですが利用されるようになっています。長期トレンドで見れば、利用者の利便性と安全性の両方を考えると、顔認証が最も有力です。
今回は、顔認証関連産業には、どのような企業があり、どのような応用をしようとしているのかをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 079
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