■有効なアプローチと「すぐ」成果が出る方法
営業の成果は、方法をいくつ知っているかで決まる。たとえばテレ
アポだ。成果は、獲得率を高める方法、言い方、営業トーク、切り
返しトークをいくつ知っているかで決まる。
テレアポは、代表受付、部門受付を突破することからスタートする。
なぜなら、売り込み電話は相手の仕事を中断するし、相手に不必要
なものも多いからだ。代表受付でスクリーニングしているのだ。
知名度や評判・イメージは変えようがない。だが、用件と話し方を
調整することはできる。シンプルな方法は、用件を「商品の案内」
という自分の都合から「御社の〇〇の件で」と相手側にすることだ。
さらに話し方はゆっくり丁寧にする。営業パーソンには、特有の慣
れた話し方がある。これを避けたほうが、警戒されない分、突破力
は高くなるのだ。
★
ゲイトキーパー突破は、慣れれば容易になってくる。問題は、キー
パーソンからのアポイントの獲得だ。成否を決める要素とウエイト
は電話のタイミングだ。
タイミングには、2つの意味がある。まず、会議中や外出中、バタ
バタしている時以外の、比較的気持ちに余裕がある時に架けられて
いるかだ。ゴールデンタイムは16時台だ。
月曜の朝一というのは意外にアポが取りやすい。もちろん、バタバ
タはしている。だが、その負の感情を補って余りある着席率の高さ
がある。
もう一つのタイミングが、興味・関心のあるテーマをタイミング良
く投げかけることだ。「ちょうどその話が聞きたいタイミングだっ
た」という時のタイミングだ。
その上で、電話の用件をゲイトキーパーを突破した時と同じように、
相手側にとって何かサジェスチョン、つまりヒントが得られそうな
トークにするのだ。
★
アポ獲得率が向上しない人は、いつも同じ方法を繰り返している。
声の大きさ、テンション、営業トーク、間合い、テンポ、言い方、
電話の時間など、何かを変えない限りアポ獲得率は向上しない。
最も手っ取り早いのは、周りにいる先輩で一番アポ取りが上手い人
の営業トークを録音や録画させてもらい、完コピして、自然にいえ
るようになるまでロープレして底的に練習することだ。
その上で、その先輩がアポ取りをしている同じ時間帯に同じ方法で
やってみることだ。理想的なテレアポは、あくまで自然なコミュニ
ケーションだ。普通に優るものはないのだ。
★
つまずきやすい場面としては、まず「忙しい」といわれた時だ。そ
の場合は、まず申し訳なさそうに「お忙しい時に、お電話をしてし
まって申し訳ありません」と伝える。
続いて「だいたいお手隙になるのは、いつ頃のタイミングで」と会
える時間ができるのはいつ頃かを相手に言わせる。これがスマート
な対処策だ。
「連休明け」とか「株主総会後」とかの回答が得られれば、そのタ
イミングで再アプローチすればいい。言質を取っているため、かな
りの確率でアポが取れるようになる。
「資料を送っておいて」と言われ、言われるまま送っても徒労に終
わる。まずは面談の必然性を申し訳なさそうに伝える。「機密保持
の観点から実物をお持ちして使用感を実感して頂きたく」などだ。
ダメなら資料を送付して、2~3日後に電話する。そして再度、面
談の時間取りに移るようにする。その資料がHPからダウンロードで
きる場合は、電話でガイドしてダウンロードまで付き合うことだ。
顧客との接触頻度が多ければ多いほど、接触時間が長ければ長いほ
ど案件化率は高くなる。もちろん、その過程で相手が興味を持てば、
その電話で営業してしまえばいいのだ。
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