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第171回 ステーブルコインとブロックチェーン その1
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▼今回の記事
まず今回は、いつものようにビットコインなどで興味深いニュースとトレンドについて紹介する。次に、メインテーマとして、ステーブルコインの概念について詳しく紹介する。また、この分野で注目されているプロジェクトをいくつか紹介する。
▼ビットコインの相場と「クジラ」の存在
では今回の最初のテーマを書く。ビットコイン相場における「クジラ」の存在についてである。
「クジラ」とは、大量のコインを保有する大口投資家のことである。特に、仮想通貨の相場全体をリードしているビットコインでは、大量のコインを保有する「クジラ」の割合が大きく、彼らの行動が相場全体の動向を左右しているという認識が広く共有されている。昨年の11月には60万円台だったビットコインの相場は、今年の4月には700万円台にまで急騰した。実に11倍を越える上昇である。だが5月の後半になると、相場は半値の300万円台の半ばまで急落した。
相場のこのような乱高下はビットコインでは珍しい現象ではない。その原因は、ビットコインの市場では、「クジラ」と呼ばれるコインを大量に保有する大口投資家が存在しており、彼らの行動によって相場の動きが決定されているからだとされている。
事実、今年の4月までの急騰をもたらしたのは、「テスラ・モーターズ」などのCEOである大金持ちのイーロン・マスクが、15億ドル相当分のビットコインを買ったとうわさされたからだし、また5月後半に半値にまで急落したのは、イーロン・マスクはビットコインのマイニングにおける電力消費の環境問題への影響を懸念し、ビットコインを売ったからだとされた。
実際にイーロン・マスクがこのように動いたのかどうかは分からないが、そのようなシナリオが広く信じられている。このような例から、ビットコインの相場の動きを支配しているのは、イーロン・マスクのような「クジラ」の存在ではないかとする見方が強い。
●「クジラ」の存在の真実
では、本当にこのような大口投資家の「クジラ」がビットコインの相場を支配しているのだろうか?少なくともそのように信じられている。しかし、仮想通貨のブロックチェーンにおける様々なビッグデータを解析する「Into the Block」というサイトを確認すると、ビットコインの相場における「クジラ」の存在の真実が見えてくる。
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